スノウブルー(アムネシア、イッキ★完結済!)
□どうせ覚めてしまうのなら、幸せな夢を
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私がシャワーから上がれば、イッキさんが乱れてくしゃくしゃになったベッドのシーツをピシリ、と綺麗に引っ張っていた。
イッキさんて、几帳面ですね、と溢せば、ひとりで寝るんだったら直さないけど、なんて言いながら水の入ったペットボトルのキャップを回し、自分で飲むのではなく、私に差し出した。
差し出しされたペットボトルをそのまま受け取り、乾いた喉に流し込む。
イッキさんにペットボトルを返せば、イッキさんもそのまま水を飲む。何度か喉仏が動くのを私は見ていた。