シャルルル
□スザルル
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布が擦れる音と、先程よりも甘い喘ぎ声が、辺りに響く。
「どうだ?性器が布に擦れて、さっきよりも気持ちいいだろ?」
「はぁっ…、駄目、これっ…」
色っぽく腰をくねらせながら、吐息を零す。
きっと…、こんな姿のこいつを見て、他の男達は喜んで精を吐き出していたのだろう…。
他の男にルルーシュが。
他の男にゼロが。
クソッ…!!
「早くイけ…!!」
「あぁっ…、あっ、あぁっ…―」
ドクンッ
奴の身体が奮えたのと同時に、性器を包んでいた布が濡れ、熱を持つ。
「ハハハ、お疲れ様。ちゃんとイったね」
「はぁっ…、はぁっ…」
マントを広げると、所々に精が飛び散り、漆黒の布を、白濁の液で汚していた。
「見てご覧。反逆者の象徴であるマントが汚れてしまったよ。これじゃぁ、もう誰もお前を求めない。必要としない。もう…、反逆者ゼロは終わりだよ…」
「…っ、やめろ…」
「皆に必要とされない、汚れた反逆者は…、一体…、どうなってしまうのかな?」
「…やめてくれ……」
「一人で堕ちるしか無いんだよ…」
「……っ…」
奴の紫水の瞳から涙が零れ、頬を濡らした。
「誰もお前を必要としない。助けてくれない」
「……」
「でも…、俺だけは違う」
「ス…ザク……?」
「俺だけは…、ルルーシュの傍に居てあげる…。ずっと、永遠に…」
「本当に…?」
「あぁ…。本当だよ、ルルーシュ…。君に必要なのは、奇跡でも、仮面でもない…」
「…っ…」
「俺だよ、ルルーシュ」
「っ、スザク…」
「堕ちるんだったら、二人で堕ちよう」
俺一人、堕ちる訳にはいかない。
お前も俺と同じ様に、堕落するが良い。
「君を一人にしない」
だって俺達…、
親友だろ?
「スザク…、俺を…、許してくれるのか…?」
「ルルーシュ…」
「お前を欺き、反逆者になった俺を…、許してくれるのか…?」
「何言ってるんだい、ルルーシュ?許すも何も、最初から―…」
「……」
「そんな選択肢、俺達には残されて無いんだよ…」
「…っ、スザ―…」
「人殺しのお前を、許す筈無いだろう?」
「…っ……!!」
俺の残酷な言葉に眼を見開き、今にも泣きそうな顔をしながら、ルルーシュは縋る様に俺を見つめた。
「…ねぇ、ルルーシュ。甘いんだよ、考えが。何で俺が許してくれると思う訳?情け?友情?…そうやって、勝手に期待しないでくれるかな?良い迷惑だから」
「くっ…!!スザク……!!」
紫水の瞳が、激しい憎悪へと変わった。
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