時の架け橋
□第二話
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新選組に捕まって早数時間。
手首を縛られている為安眠は出来なかった。
一ちゃんいわくここは文久3年9月らしい。
こりゃ確実にトリップしたな。
そして今、井上さんに広間に連れて行かれた。
『おっ、沖田さんおはよー!一ちゃんも!』
一ちゃんには無視されたけど沖田さんは挨拶してくれた。
さすが私の沖田さん←
「…てめぇ…自分の立場わかってんのか?」
土方が呆れた声で言った。
『あ!土方居たんだ』
「!俺の名前も知ってるのか」
「土方さん、こいつ間者かもしれねぇ」
『まぁ、酷いわね!新ぱっつぁん』
相変わらず筋肉モリモリ!
『ここにいるみんなの名前くらいわかるよ』
間者じゃないけどね、と付け足した。
『ワンコみたいのが平助、エロい赤毛の左之さん、丸眼鏡の山南さん、体の大きい近藤さん!』
「ぬ!全員当たっているぞ」
「あんたは何者なんだ!?」
一ちゃんは私に対して冷たいなぁ。
『んーと、…君らより150年近く未来から来た人間ですね』
ふざけるなとあちこちから言われた。
『だから、私の格好もみんなと違うじゃん?
それにこれから起こること大体わかるし…
君たちの秘密も知ってるよ』
一気にみんなの顔がひきつった。
『まぁそんなこと!』
信じた?
だから私も今困ってんだよ!行くとこないし。
「ごほん、岡部舞くんだったな?どうするか…」
いや、マジでどうなるの!?
「うぎゃ!!」
ドサッ
いきなり聞き覚えのある声が聞こえた。
空耳?
…じゃないしね!
『夏風?』
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