好きです先輩!!

□06
1ページ/1ページ













「葵ぃ……どっちがいいと思う?」
「うーんそうだなーこっちは可愛いけどこっちもいいよねー」
「そうなんだよねー…」


今日は南沢さんとお祭りに行く日
もちろんそれは2人きりなわけで、大好きな南沢さんを独占できるわけで


「でもやっぱりさ、ここで南沢さんの気持ちをぐっと愛に引き寄せたいよね!?」
「そそそそんな引き寄せるとか……」
「普段南沢さんにまとわりついてアピールしまくってるくせに何言ってんの」
「サーセン」


急に弱気とか愛らしくないなー
笑顔で言う葵
でもそんな引き寄せるとか……
だってあの俺様何様南沢様なのにだよ!?


「やっぱ女の子らしくこっちじゃない?」
「ん、」
「……てかさ?」
「なにー」
「浴衣ないの、浴衣」
「!」


ある!
そう叫ぶと同時に部屋から飛び出したわたし
確か浴衣はお母さんの部屋……

クローゼットを勝手に開けて中から浴衣を出す

また走って部屋に戻った


「あった!」
「おー、じゃあそれでいーじゃん!」
「わたし着方わかんない……」
「わたしわかるよーはい服脱いでー」


葵ったらハイスペック……!
なんて感動しつつも浴衣を着せてもらって、
髪の毛まで可愛くおだんごにしてもらった


葵……いい嫁になるわ……


全部終わったころには待ち合わせのちょうど15分前
家から待ち合わせ場所まで10分かからないな、


そう考えて葵と別れ、家を出た




_
夏、終わっちゃった
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ