LOVE

□戻れない部屋
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半年ぶりの再会に声をあらげ、泣き、笑い疲れた記憶の断片

それからどれだけ時間が経っている?背中に冷たいビニールの感触

目が覚めたら俺いつから蛙役で主演を果たしたっけ?と
心の中、呟いた。




「消毒終わったぁ?」

「んな早く終わんねぇよ。つーか、そっちは」

「おとなしくなった…かな?」

覗き込んできた潤の顔はぼやけて見える。

ここは、どこだ?いったい…

わかったのはどこかの一室に、潤とアイジと俺がいて、俺は全裸で拘束されているということ。

何故?と口を動かしたはずが声は出ず、やけに鼓動が耳に付いくだけだった。


「出来たよ」


その言葉とともに近づいてきたアイジの表情は、固かった。まるで汚いものを見るような、そんな目付きで。

これから二人が何をしようとしているかなんて、わかりたくなかった。







「なんか、小中の理科の実験思い出す」

「なぁ・・・マジでやんの?」

「なんだよオマエ。このキリト見てなんも感じねぇの?」


「・・・・・・こんなのキリトなんかじゃないよ」



ゴム手袋で触れられる。暴かれていく。

大切だった、二人によって

ここはもう、戻れない部屋。



end

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