10/13の日記

21:28
ダブルバインド
---------------
完璧がこわい
完璧なんて嫌いだ

親も
兄弟姉妹も
先生も

みんな
完璧で

だから
隣にいる私は
ダメな存在でしかなかった


できるのが当たり前で
試験に落ちると
「こんな簡単な級で」
「バカじゃないの」
と言われる

できるのが当たり前で
間違えたことを正直に言うと
「こんな程度で」
「恥ずかしい」
と言われる


「クラスで一番」も
学年では〇番だから
もっと上を目指さなきゃ

「女子で一番」も
こんな点数だから
喜んじゃいけない


自分ではできたつもりでも
もっと上がいるから
できて当然だから
認めてもらえない
喜べるはずがない



たまたま兄姉がいるから
みんなより前に
覚えていた百人一首

クラスでグループをつくって
たたかってみた

上の句が終わる前に
取ってしまうから
手も足も出ない

他のグループのように
楽しめない

だけど
嫌な顔は見当たらなくて

負けず嫌いで
必死に覚える人

「すごい」と素直に
認めてくれる人

正直にうれしい気持ちを
かみ殺しきれなかったのだろう


後日
母から
先生から
懸念として

「優越感を抱くな」
「自慢するな」

言われた


たくさん取れて
正直に
うれしかったし
それを
隠しきれなかったのはある

だけど
じゃあ

どうすればよかったのだろう?
どうすればいいのだろう?


途中で
取るのをやめればよかった?
途中からは
下の句まで聞いてから取ればよかった?
手加減をして
真面目にやらなければよかった?

どうすればよかったのだろう?


答えは出ない
わからない



できないと否定される

少しでもできないと
少しできたくらいでは
認めてもらえない

できても
否定される

どうすれば
認めてもらえるのだろう?



完璧な人は苦手だ

きっとその人は
悩むことはない
失敗することはない

誰にも不快な思いなんてさせずに
立ち振る舞うことができる


そのどちらもできない私は
自分を否定することしかできない

完璧な人なんて嫌いだ

どうしようもなく弱くて
もろい人のそばでだったら

息ができる気がする

前へ|次へ

日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ