Poetry 0

□おかえりなさい
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こわかった

遠くなるあなたが


こわかった

ずっと独りでいるような気がして

それを否定できなくて


こわかった

明日なんて

いつからか見えなくなってしまっていて


こわかった

昨日すら

信じられなくなっていたから


こわかった

それを「大丈夫」と

云ってくれる

優しいあの人の姿を

もう一度

“夢の中でいいから”

願ってしまうから


こわかった

二度と戻れない場所ではなく

再び巡り来ることができた奇跡が

あまりにも

こわすぎた

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