Poetry 1

□5 あめんこ
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 雨粒一つくださいな

泣けないあの子に

“泣いてもいいよ”って

伝えるために

 雨粒一つくださいな

涙の代わりに

たくさん集めて

いつか溢れて零れるように

 雨粒一つくださいな

頬にあてたら

涙だって

寂しくなんかないでしょう?

 雨粒もっともっとくださいな

たくさんになったら

傘で隠れることができるから

そしたらあの子

きっと泣けるようになるから

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