Poetry 2
□34 ペルソナ
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素直が誤解を招くなら
嘘の仮面を被っていよう
遠い記憶に苛まれるだけなら
今日の思い出なんか作らない
うまくいかないことばかりなら
失敗の数を数えて
明日がこわいなら
瞳を閉じて
そうやって
逃げ道ばかり探して
今この刹那
目の前にあるものを
見ないふり
ifを嫌ったのは
進みたかったから
止まることも
怖じ気づいて引き下がるのも
嫌だったから
でも結局
後悔を続けていた
気付かぬふりをして
見えないふりをして
もう やめようよ
あの時
暗闇の中
星を見つけた
あの時のように
もう一度
戻ろう
欲しかったのは
手を引いてくれる
あなたの存在だと
やっと
気付いた