Poetry 2

□36 隣の君
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支えられていることに気付くと

裏切ってはならないことがわかるから

だから誰も寄せ付けない



弱いままで居させて

強さなんて要らないから

あなたの言葉を受け取ったなら

きっと私は壊れてしまう

あなたによって壊される



裏切るのは嫌だから

だから誰も気付かないで



傷痕を探して安堵する生き方も

今このときには必要で

叱られるために傷痕曝して

哀れと思うのはうんざりするから





気付かないならあなたのそばに

近づいてみてもいいかもしれないと

ふと思った後悔を掲げず




全てを捨てたくなった

止めたのは無関心で

遠い遠い笑顔の君



知らぬが仏でも

優しさ触れたら溢れてしまいそうで

こわいだけ

弱いだけ

それでよかった

心地いいと思い込んでた





今この刹那

泣いている

泣けぬ泣けぬと

泣いている



気付いたのは君

優しく遠く遥かの向こう

光なき所へ誘われるよう

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