09/02の日記

15:35
涙の理由
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言葉が生まれる
前の時代に戻りたい

「分かる」が
何かを分かつことなら
分かりたくなんてない

「理解」は
理(ことわり)を解くのだろうか



風に吹かれて
雲の流れを眺めてる
左から右へ
速く流れていく

どうしてこんな日にも
空は青いのだろうかと
追悼の気持ちと
懺悔に似た苦しみと
言葉にもならない思いが
グチャグチャになったまま
眺めている


気温に似合わないセミの声
長袖のシャツは
袖のボタンを外して
帽子も日傘もなく
濡れた傘を振り回す



どんなに言葉を重ねても
書いては消してを繰り返しても
心のなかは
ぽっかりしたまま
何が欠けたかもわからないまま
埋まることなく
動けなくなる


それならいっそ
泣いてもいいからと
立ち止まって
流れる雲を眺めたら
どうしようもなく
言葉に埋もれたくなって
「矛盾」の一言



あの頃はまだ
土が近かっただろうか
届かない葉っぱに
枝に
手を伸ばして
背を伸ばしていただろうか

あの頃の私に
今の私はわからない
未来の私にも
今の私はわからない
今の私にだって
わからないのだから



不意に
“死にたくない ”
という思いが駆け巡る

この苦しみも
この悩みも
涙も
ただ抱えただけで生きたくもない

生きるなら
必死にあらがって
もがいて
這いつくばって
生きていたい


苦しむだけじゃない
いつか笑うために
そのために
生きたい

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