03/03の日記

10:26
指示語の難しさ
---------------
発言が
自分に向けられたものか
他へ向けられたものか
わからない


「それ
どうですか?」
というのは

「それ」が何かわからないから
何を問われているのかも
わからない

「それ
おいしいですか?」
とか
「(今食べてる)アイス
どうですか?」
のほうが
答えやすいけれど
まだ間違える

(「冷たいです」と答えるかもしれない)

「(今食べてる)アイス
おいしいですか?」

間違えなく答えられる気がするけれど
「おいしいです」
だけで終わってしまう気がして
(そんな定型句が聞きたくて
この人は聞いたの?)

またわからなくなる

「まろやかでおいしいです」
とか
「おいしくて幸せです」
とか

「おいしい」以外に
短く何かを足すと
「おいしい」以外の情報
(それはアイスについて
かもしれないし
感想を言った人について
かもしれない)
が足されて
聞いた人は
「じゃあ私も食べてみようかな」とか
(この人アイス好きなのかな〜)などと思う
……かもしれないし
或いは「幸せ」と言ったその人が
アイス好きかは
わからない


「君はこうなることが
わかっていましたか?」
というのは
「どうなっていること」を
指しての発言なのかがわからないから
「わかりません」
としか言えない

この駅の乗り換えは真向かいでできる
なのか
3号車の向かい側が3号車とは限らない
なのか
乗り換え時間が〇分だ
なのか
ホームドアが片側にしかない
なのか
「こうなる」にあてはまりそうな状況は
私にとってはたくさんありすぎて
何のことを言われているのか
さっぱりわからない


指示語は
私には厄介だ

ふっと気を抜いたとき
話されてる内容に追いつけていないときに
「そういうこと」とまとめられてしまうと
「どういうこと?」とわからない

かといって
毎回具体的な言葉で話すのも
難解で煩雑な説明を
毎回するのも
とても大変

授業の終わりに
「そういうことで
以上です」
と言われて
「どういうことですか?」
と聞くのは
「何も聞いてなかったのか」
という烙印を与えられ
「同じ説明(授業)をもう一度してくれ」
という要求になるから
時間もなくってかなわない

繰り返し
繰り返し
語られ
聞いて
覚えて
考えて
「そういうこと」のイメージを
取りこぼさないように
見失わないように
慎重に
慎重に

取りこぼしてしまうことが
いつからかあるようになり
増えている

取りこぼしてよいものと
ダメなものも
ある気がする

(明日引きこもりなら
明日の天気は何でもいいや)とか?

…難しい

前へ|次へ

日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ