03/10の日記

22:02
後悔?していること
---------------
今朝の夢に
祖母が出てきたし
今日は3.10なので
ちょっと
書いてみる。

***

ずっと
後悔
というか
気になっていることがあって

“気にしたって
仕方ない”って
わかっているから
普段は封じ込めておけること
なんだけど

ずっと
言語化もせず
放置したまま
というのは
なんだかちょっと
突然反動がやってくるかも
とか
きたときどうする?どうなる?
どうしよう?

落ち着かない気もしたので
言語化してみる。

***

父方の祖母と
ずっと一緒に暮らしていた

明治生まれ
歌が好き

目が悪いけど
その分耳がいい

天然で
優しくて
呆けても
楽しかった


そんな祖母も
やっぱり老化には勝てなくて

胃潰瘍だかになって
病院へ
鼻からつながれたチューブを
「こんなもの
嫌だよ」と
見守る私の横で抜いちゃったり
(看護師さんに報告したら
「血も止まってるし
大丈夫よ〜」と言われて安堵)

入院して
もっと弱るかと思えば
退院して元通りの生活

それでもまた
弱って入院
お見舞いにいくと
耳がよすぎるおかげで
隣のおじいちゃん・おばあちゃんへの声かけにまで
「はい、はい」と応えていた

二度目の入院で
流石にどんどん弱ってしまって
それでも
退院して
最期は実家でみんなと過ごした


「痛いよ〜
痛いよ〜」と
リビングの隣の祖母の部屋から
毎晩のように聞こえてきた

父が行って
足のマッサージをする

最期の前日の夜中にも
食事する兄の隣で
私はその声を聞いていた

だけど
毎晩のことだから
もう遅いから

何もしなかった

兄も
それを咎めなかった

誰も
「痛いよ〜
痛いよ〜」と
嘆く祖母に
何もしなかった


翌日
私は研修があって
自転車で出掛けていた

祖母は
訪問入浴の日で
バイタル・チェックの結果
入浴はせず
タオル清拭か何かをしてもらったらしい

研修を終えて
携帯を見ると
着信と
留守電
メール

それらを受けた時刻から
どれくらい経っていただろう

慌てて電話すると
泣きじゃくった姉が
「おばあちゃんが死んじゃう〜」と言っている

自転車で
30分必死に漕いで帰宅

間に合わなくて
既にお葬式の会社の人が来ていた

父が
「触ってごらん
まだあったかいだろ」
と言う

あったかいのは
父が触れた後だからなのか
わからないまま
祖母に触れた

どんな様子だったのか
家族から聞いた

バイタル・チェックの結果
入浴はやめて清拭にしたこと

出掛け先から戻って
最初に異変に気付いたのは
姉だった
とか

でも
看取れてよかったね
とか

お葬式の会社の人と打ち合わせたり
みんなの都合を確認して
葬儀・告別式の日取りが決まっていく

明日の予定は
別に取りやめなくてもいいよ
とか
人一人死んでも
日常は続いていく

葬儀まで
毎日ドライアイスを取りかえて
一週間くらい
祖母と過ごす

変わらないままで
いつもと
亡くなったときと
変わらない

葬儀の日
棺桶に入れられた祖母は
ない歯のところに
綿をつめられ
スッピンに化粧をされて
「変だね」と
兄などと笑った

歯がなくて
口のところがへこんで
化粧もしていない
唇も肌色のままの祖母が
私たちの知っている祖母だった


告別式の最後だったか
父が喪主の挨拶をした

少し前の
祖母のエピソード

忘れてしまっていた
「ポットに挨拶をする」
祖母の様子

懐かしくなって
思い出し笑いをしそうな私

言葉に詰まり
泣きながら話す父につられて
姉や妹も
涙を流していた

それでも私は
泣かなかった

こんなこともあったな
あんなこともあったな
いろんなことがあった
たくさんの思い出をのこしてくれたな

うれしかったから
涙は似合わない気がした

「ありがとう」と
笑っていいたかった

「さよなら」じゃない
ずっとそばにいて
見守ってくれると
思っていたから
涙は要らないと思った

挨拶も終わり
次の儀式のために立ち上がる

ずっと
泣いてなかった母が
「よかったね
おばあちゃんこれでやっと
痛みのない世界へ行けたんだね」
というようなことを言った

前日の夜
「痛いよ〜
痛いよ〜」と
嘆いていた祖母のことを思い出した

元より目は悪くて
でも
どんどん悪くなっているのに
何も言わないから
誰も悪くなっていること
そこまで見えてないのか!
と気付かなかったくらい
不平不満を言わない祖母だった

介護されるようになって
できないことが増えて
怒ることも増えたけど
変わらず歌が好きで
話をさせたら
バラエティー番組以上におもしろくて

そんな祖母の嘆く声を
私は聞こえないふりをした
ないがしろにした
無視した


祖母の死と
私が無視したことは
関係ないかもしれない

母の言うように
痛みのないところに行けて
よかったのだろう

私が無視せずに
マッサージをしたところで
延命されたのは
数日だろうし
その数日で
何が変わるか
って
きっと何も変わらない

でもおばあちゃん
ごめんね

って
無視しちゃって
マッサージの仕方とか
よくわからなくって
どうすればいいかわからなくって
かといって
父を起こすほどのことでもないし
って思って

結果
何もしなくて
ごめんね


謝りたくなるけど

絶対祖母は
私を叱らない
怒らない
「何とも思ってないよ」と
言ってくれる
思ってるだろうことも
わかってる

だから
謝ったところで
自己満足でしかない

わかってる



ついこの間
安楽死に関する記事を読んだ

祖母が嘆いていた
「痛いよ〜」を
感じる前に
「もう十分」と
この世を去ることを決めた人

私がしたのは
ドクターがしたことと
重なるんじゃないか

明日の「痛いよ〜」をなくすために
今日の「痛いよ〜」で終わらせる
「痛いよ〜」と言う前に
終わらせる

それに対して
祖母や亡くなった人が
どう思ったか
遺った家族がどう思うか
どう思っているか
どう思っていくか

「ありがとう」と
思うかもしれない
「よかったね」と
言うかもしれない
後悔するかも
怒るかも
割り切れないかも

いろんな思いが
時と共に
変化するかもしれない

千変万化

どれも必要
どれも大事
どれもが答え


正解なんてない

だから
間違いもない

私は
おばあちゃんが大好きだったし
みんな
おばあちゃんが大好きだったし
おばあちゃんもきっと
みんなのこと
私も含めて
大好きだった

どんな答えであっても
それだけは見失わない

それだけは
胸張っていよう

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10:46
根底の揺らぎ
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イレギュラーであることが
私のアイデンティティーなら
共感されてしまう私は
誰なのだろう?

家族の中にいても
クラスの中にいても
健常者の中にいても
障害者の中にいても

多数派にはなれない
「私だけが違う」


さみしくてさみしくて
仲間を求めて居場所を変えて
「同じ」と言ってくれる人を
探して求めて
あるとホッとして


だけど最近
「違うのが私」と
思うようになった
「それが私の強みだ」と

だから
「同じ」に遭遇すると
「違う!」と言いたくなるような
そんなアマノジャクになりつつある


私にはない発想を聴けるから
“一人じゃない”ことがわかる

似たような発想ばかり聴いていたら
(あなたは私が作り出したもの?)と
わからなくなって
都合のいいように
私が世界をつくってしまっているだけなのかも

不安になる


「同じじゃない」を探してる
「全然違う」が
おもしろくてたまらない

「同じ」なんて
そんなのないのに
「同じ」に対する拒否感が
私を覆う



同じでもなく
違うでもなく

みんな一人ひとり
似ていて
違う


違うの中に
同じがあるから
共感してる

大丈夫だよ

私に世界を創造する力は
ない
から

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10:03
理解 統合
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同じカテゴリーに分けられても
人によって違うだろう

同じ人であっても
時と場合とで違うだろう

私は今の私として
あなたは今のあなたとして
できることをやる
やることをやる
存在している


過去の私と
今の私と
未来の私と
違うけれど
同じ部分もあって
それをなんとなく抜き出して
「私」と名乗る

あなたも同じ

カテゴリーについても
同じなのではないか

人によって違う
時と場合とで違う
でも
共通する部分がある

そこに付されたのが
そのカテゴリーなのだろう


具体を知らずに
抽象だけ知っても
それは空っぽで
うまくイメージできない

だから私は
「今の私」で
「今のあなた」と出会う

それを積み重ねて
「あなた」を見つけていく

同じカテゴリーの人と
たくさん出会う中で
共通性を見つけていく


今はまだ
数が少ないから
たくさんの出会いに
期待している

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09:44
告白
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「マイノリティー」であることを
告白される

それは
自分のマイノリティーの話を
しているときかもしれない

形は違うけど
同じ「マイノリティー」の経験がある
そこから
類推して
話を聴いています

という
説明なのかもしれない


だから
たぶん私は
「マイノリティー」であることを
告白されたら
「違う
けど
同じ」を感じて
“一人じゃない”ことがわかって
落ち着くのだろう

話してくれた人も
もしかしたら
それを期待して
ひとりぼっちでいる私に
話してくれたのかもしれない



みんな
違うけど
同じだ

同じだけど
違うから

一人じゃない


それを
噛みしめよう

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09:30
認める
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私は
「いい子ちゃん」だから
(どう思えばいいんだろう?)

正解を探し出す

そうじゃなくて
思ったまま
感じたままでいいんだ

言われもするけど

(どう思えばいいんだろう?)
と思った

思ったままなのだ


どう思ってほしいのか
とか
普通はどう思うのか
とか
どう思う人がいるものなのか
とか

私の感想よりも前に
考えてしまう



全てが「答え」ならば
今の私にとっての「答え」は
それなのだろう

しがらみのように見えるそれの
更にその奥底に
「思ったまま」
「感じたまま」が
あるのならば
いつかそれも
見えるのかもしれない

今はまだ
そこには何も見えなくて
ブラックホールが
広がってるように思う

「嫌」もない
「いいね!」もない
「おもしろい」もない

ただ
ブラックホール

正体がつかめないから
なんとなくこわい感じもするような
でも
こわくもないような


今の私の「答え」は
他の人にとっての答えには
ならないかもしれないけど

「それもヨシ」

それが
今の私だ

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