sweet love*

□愛妻料理には危険があります
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「あけましておめでとうございます。お嬢様」

「おめでとう影山。また1年、始まるのね♪」

「そうでございますね!それと、今日はいつもより豪華なお食事になりますゆえ、食べ過ぎないように。」

そう、麗子の目の前には色とりどりといっていいほど、食事が並べられている。紅白に金箔が埋め込まれたかまぼこ、シェフオススメの伊達巻たまご、伊勢海老やロブスターの天ぷら、そしてメインのおせちには、普通の家よりも豪華な食材が飾られている。麗子は毎年、このおせちが楽しみだった


「べつにいいじゃないっ!第一、今日はゆっくりして好きなことをする予定が…」

ピリリリリッ

麗子の言葉を遮るように携帯がなる。勿論、ディスプレイには呑気にピースサインを送る男の姿が映った

「げっ…風祭警部からだ!……もしもし?」

『宝生くん。事件だよ!』

「…そんなっ……いえ、わかりました…。…はい、…では向かいます」


麗子は電話を切ると子供のようにすねた顔をする

「影山、車だして…」

すたすたと急ぎ足で出ていく麗子をがらにもなく可愛いと思いながら、影山は追いかける。

「かしこまりました」

「信じられないー。一口も喉を通らなかったじゃないッ!?」

「私に言われても…お嬢様ご安心くださいませ。料理は逃げたりいたしません」

「…でもぉ…食べたかったのにぃー」

リムジンに乗り込んだあとも悪態をつく麗子。そんなこんなで事件現場についた



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