ミュージックLOVE#
□迷宮ラブソング
1ページ/6ページ
生まれるまえから知っているような。安らぐ君と不意に出会った。
(何故でしょうか?お嬢様に会ってもう1年たちました。それなのにまるで昔から一緒だった気がします。)
影山は麗子が休日なのでマッサージをしていた
「んーそこいいっ!気持ちいいわ☆」
「…お嬢様。変なことおっしゃらないでいただきたい」
「…?……何考えてるのよ!?変態執事///」
意味に気付き真っ赤になる麗子。
影山は思った。
(やはり、お嬢様はからかいがいがある)
こんな時間が続けばいい。あなたがいてゆったりと安らげるのなら…
影山は出会ったときを思い出す
「ごめんなさーいっ!おいくらかしら?」
(このかたが今朝、お会いしたお嬢様。)
「ざっと7、80万程度でしょう。………お嬢様。」
「もう。脅かさないでよー!」
「申し訳ございません。」
(本当に気が強い方だった…)
「影山ってさぁ、誕生日いつー?」
「…私でございますか?私、誕生日はお祝いされたことがないので忘れてしまいました」
「えっ!ほんとに?両親とか、身内とかにはお祝いされなかったの!?」
「はい。…残念ながら」
影山は表情一つ変えずにいい放ったが、麗子は影山が気の毒に感じた。それもそのはず、麗子の誕生日となるとなにからなにまで豪華で鮮やかで盛大に麗子の父が開いてくれたからだ
「…なら、私と出会った日が貴方の誕生日ね!いーわ!そうしましょう」
「お嬢様…もしやそれは」
「明日だし、ちょうどいいかなって…思ったり…して、」
「ありがとうございます。お嬢様」
「で、何がほしいの?」
性格も趣味も違うのに…不器用なくらい素直な貴女…
「…何も要りませんよ!お気持ちだけで十分幸せでございます。」
「いいから、いってみなさい!言わなかったら首にするわよ!」
(それは少々理不尽すぎますよ…)