LOVE LETTER〜longnovel〜
□一枚目のラブレター
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俺には好きな人がいる。
二宮じぇしか。
カワイイし、性格いいし、、、、。
けど、俺、いいんだ。
赤松がアイツのこと好きなの知ってるから。
なのに、、、。
目が合うたびに、
話すたびに、
期待しちゃって、
気持ちとは裏腹に、
「ブス」とか、
「デブ」とか、、、、。
中3の冬。
もうアイツとは会えねえから、
諦めることにした。
赤松のためにも。
[purururururu]
こんな時間に電話がきた。
ーー3年A組の二宮ですが、玲くんいますか?
アイツからだった。
大好きなアイツから。
「俺だよ、俺。」
ーーオレオレ詐欺?!
発想が可愛くて、笑っちゃった。
「んで、御用件は?」
ーーママ〜
「今、家?」
ーーううん。赤松の家。
何で、お前が?
焼いちゃうじゃねえかよ。
苛立った。
ーー君は?
名前で呼んでよ。
玲って。
「テレビ見てる。」
ーーふ〜ん。
・・・・・・・・。
ーーねえ、赤松に好きな人言った?知ってるんだけど。
お前の口から赤松って聞きたくない。
「言ってねえよ。」
ーーあのさっ、言いたいことがあるの!
「何?」
ーー私に会っても喋りかけないでね。
ヤッダね。お前と話したいもん。
ーーよしっ。
いじりたくなってきた。
「切るよー、切るよー。」
ーー玲のことが・・・・。
[tuーtuーtuーtuー]
電話が切れた。
俺は一番聞きたかった言葉を聞いた。
アイツの口から。
アイツの言葉遣いで、
『好きです。』
って。
嬉しくて、でも少し淋しくて、
不思議な感じだった。