LOVE LETTER〜longnovel〜
□六枚目のラブレター
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「私は、村上が好き。」
なんさせてんだろう?
好きな女を悩ませて、悩ませて。
俺って最低な男だけど、
「俺も。」
って言いながら、抱きしめた。
2人は教室を去り、二人きりになった。
「もうすぐ離れてください。」
いつもの声。
「あったかい。」
そうつぶやいた。
「俺、お前じゃなきゃダメなんだと思う。付き合って?」
「どこまで?」
とぼけてアイツは言うから、
「未来まで」
そう答えた。
今日は臆病風は吹かずに、春の風が一瞬吹いただけだった。