コードギアス 反逆のルルーシュ
□初デート編
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「ごめん!待たせちゃったかな?!」
「いや。今来た所だ」
「少しでも待たせちゃった事に変わりはないよ。ごめん、ルルーシュ。アーサーが素直に餌を食べてくれなくて…」
「まだ、トライしてたのか。いい加減諦めたらどうだ?」
「諦めちゃったらそこで終わっちゃうよ。僕は最後まで諦めない」
「そうか…。スザクらしいな」
「そ、そうかな」
「さて、今日はどうする?」
「あ…。ねぇ、ルルーシュ」
「なんだ?」
「デートって何すればいいんだろう?」
「はぁ?まさか…今日の予定決めてないのか?」
「うん…」
「昨日、スザクが考えてくるって張り切ってたじゃないか」
「そりゃ、折角学校も軍も休みだから、ルルーシュとデートしたいな…と思って」
「気持ちはありがたいが…」
「ごめん…。でも、本当に何をしたらいいのかわからないんだ。僕は、ルルーシュが喜んでくれる事をしたいんだけど。それが、何かわからなくて」
「スザク、誰かと付き合った事ないのか?」
「ないよ」
「即答だな…」
「だって、初めて会った時からルルーシュの事が好きだったし」
「な…!」
「あー。たまに街中で声掛けられて、無理矢理連れてかれそうになるけどね」
「それ…ナンパだろ」
「とにかく。何すればいいんだろう?」
「スザクは何がしたいんだ?」
「そーだね…。水族館とか動物園とか映画館に行きたいな。あ、ショッピングとかもいいかな。で、その後にお昼ご飯を食べる」
「ベタだな」
「同じコップにストロー二本挿して一緒に飲みたいな」
「ベタ過ぎる!」
「駄目かな…」
「う…。いや、その…」
「いいよ、ルルーシュ。キミの嫌がる事はしたくない」
「だから、その…。外で、そんな、恥ずかしい事を…」
「外じゃなきゃいいって聞こえるけど…」
「ま、まぁ…」
「いいの?家の中ならいいの?」
「あ…。ス、スザクが望むのなら」
「ルルーシュ!僕の部屋に行こう!」
「へ…?」
「ストローを買って帰らなきゃね」
「ちょ、ちょっと待て!スザク!!なんでお前の部屋なんだ?!」
「キミの家だとナナリーがいるから嫌なんだろ?だったら僕の部屋しかないじゃないか」
「おい、手を離せ!スザク!聞いているのか!!」
END