非凡はお呼びじゃないですよ。(仮)

□もじゃもじゃってなんか可愛いくないですか。
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「まだー。」


今日は日曜。編入生が来る日だ。
4月の終わりという、中途半端な時期の編入生。あきらかに入学そうそう問題をおこしたに違いない。
なんでOKだしたんだろうと後から後悔。


いつまでもぐるぐるしてる訳にもいかないから、編入生を迎える準備をして待っていた。


ところが、予定の時間を30分すぎても全く来る気配がない。
一つ溜め息を吐いてソファに座って待つ。


遅い。それにしても遅い。


何かあったんじゃないかなんて心配はしないが。俺にそんなことを求めてはいけない。
俺を待たすんじゃねぇ。そんな俺様なことも言わん。


でも。せっかくの休日を潰されるのはあまり良い気分ではない。



…もう寝ちゃおっかな。だって、予定の時間からもう1時間もたってるし。寝たっていいよね。さっさとこない編入生が悪いんだよ。


よし寝ピンポーン


「しね。」


ペタペタ歩いて、玄関に行く。


編入生は待つという行動が1秒も出来ないのか。


10秒もない少しの間に何故12回もインターフォンをならすのか。


ピンポーン


違った。13回だ。


「はい。」


扉を開けたそこにいたのは


「おいっ俺が待ってるんだから、早くあけろよ!!」


もじゃ。


「はぁ。すいません?」


もじゃもじゃ。


「しょうがねぇな!ちゃんと謝ったから許してやるよっ次からは気をつけるんだぞっ!」


もじゃもじゃもじゃ。





…うるさいけど、なんかかわいい。……頭だけ。もじゃ。


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