非凡はお呼びじゃないですよ。(仮)
□もじゃもじゃってなんか可愛いくないですか。
2ページ/2ページ
「まだー。」
今日は日曜。編入生が来る日だ。
4月の終わりという、中途半端な時期の編入生。あきらかに入学そうそう問題をおこしたに違いない。
なんでOKだしたんだろうと後から後悔。
いつまでもぐるぐるしてる訳にもいかないから、編入生を迎える準備をして待っていた。
ところが、予定の時間を30分すぎても全く来る気配がない。
一つ溜め息を吐いてソファに座って待つ。
遅い。それにしても遅い。
何かあったんじゃないかなんて心配はしないが。俺にそんなことを求めてはいけない。
俺を待たすんじゃねぇ。そんな俺様なことも言わん。
でも。せっかくの休日を潰されるのはあまり良い気分ではない。
…もう寝ちゃおっかな。だって、予定の時間からもう1時間もたってるし。寝たっていいよね。さっさとこない編入生が悪いんだよ。
よし寝ピンポーン
「しね。」
ペタペタ歩いて、玄関に行く。
編入生は待つという行動が1秒も出来ないのか。
10秒もない少しの間に何故12回もインターフォンをならすのか。
ピンポーン
違った。13回だ。
「はい。」
扉を開けたそこにいたのは
「おいっ俺が待ってるんだから、早くあけろよ!!」
もじゃ。
「はぁ。すいません?」
もじゃもじゃ。
「しょうがねぇな!ちゃんと謝ったから許してやるよっ次からは気をつけるんだぞっ!」
もじゃもじゃもじゃ。
…うるさいけど、なんかかわいい。……頭だけ。もじゃ。
.