Bugia Pietosa

□о2
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君と出会った日は
雪がシンシンと降っていた


『ぅわ…寒い』

息の温かさはは手袋をはいた手には伝わってこなかった

空を見れば心を写すかのように灰色で、でも降ってくるのは白い粉で

『あぁ、もどかしい』

一応進学校へ通うアタシだけど
やっぱり勉強という壁や友人との関係の行き詰まりもあって溜め息は絶えない

どうしてアタシだけ…とは思わないけど
似た感情はあるものだ。

特に恋も興味はないし
心の支えとなるはずの親も居ない

冬は余計に寂しい。


 
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