短いゆめみち

□[進撃]姉と妹
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「ペートラさん!」

「あ、おはようユリ!」

「ペトラさん今日忙しいですか?」

「(今日か…訓練があるな。)大丈夫だよ、どうしたの?」

「ううん、ペトラさんに会いたくって…。」

ユリはたまに私のところに来てこんなことを言い出す
多分、兵団の中で頼ったり甘えれる人がいないんだろう…。

「…そっかそっか〜!じゃあ一緒に訓練しようか。」

「一緒に!」

ほら、笑顔が戻った。

「うん!一緒にやろ!」

「訓練する!」

「リヴァイ班も来るからみんなでやろっか!」

「はーい!」

ユリは私でも分かるくらい私の事が好きだ。
私もユリが大好き。
妹みたいで本当に可愛いし、オシャレだから買い物も色々驚かされて、とても楽しい。

なんか…とっても大人な子でとっても子どもっぽい子だ。

甘え方がよくわからないのだろう。

私はユリの手を引っ張って外に出た。

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「げっ、またユリの訓練か?」

オルオがそう言って冷や汗をかきながら、ユリをジロジロと見る

「まぁ、俺に追いつけねぇと思うがな。」

「まだリヴァイ兵長の真似してるの?本当にやめて。」

「オルオさん、私の前でそれをやる勇気だけは認めます。

他は認めませんが。」

私もユリも引き気味でオルオを見た。

「相変わらずだな、元気か?ユリ。」

「エルドさんおはようございます!」

「おはよ、今日はペトラといるんだな。」

そう言って優しそうな目でエルドはユリを見た。

「エルドさん!今日は何するの!?」

「そうだな〜、ユリもいるしな〜。」

そうやって何だか楽しそうにエルドが考えているとグンタもやってきた。

「おぉ、今日はユリも一緒か!」

「グンタさんおはようございます!」

「おはよう。今日は何をやるんだ?」

するとエルドが答えた。

「そうだな。普通にトレーニングにしようと思ったが、今日はユリがいるからな…なにか面白い事をしようと思ってな。」

基本的にはリヴァイ班全員ユリを気に入っている。
というか、心配している?可愛がっている?

リヴァイ兵長の彼女ということもあって関わり易い存在というのもあるけれど

ユリが素直に喜んでくれたり、笑ってくれたりするとかなり癒される。

少々破天荒なところもあるが

(なんでリヴァイ兵長がユリの事好きなのか分かる気がする…。)

なんだかユリは私達と違う気がするのだ。
本人は兵士になりたくて必死みたいだが、正直兵士に見えない。
そう言われたくなくて頑張っているユリがまた可愛らしい。
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