短いゆめみち

□[ワンピース] 熱
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「はは!コビーが風邪引くなんてどのくらいぶりかな?」

「確かに…かなり久しぶりですね。」

『ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ』

コビーの口に咥えていた体温計が鳴った

「わぁ〜39度だよ!あと一度足りないな〜。」

「そんなピッタリ賞いらないですよ。」

実は朝、ユリが朝食が出来たと言って起こしに行くと、顔を真っ赤にしてコビーが寝ていたものだから
ユリはコビーを起こして熱を図らせようとした

するとコビーは「いいですよ、熱なんかありませんから。」
と言う
バンダナをつけ、メガネを掛けたところでユリは持ち前の力を発揮した

「ねぇ、コビー。たまには仕事を休んで私と一日中二人で…ね?」

そう言ってコビーのボタンを留める手にキスをする
顔が元々赤いから照れてるかなんてユリはわからない

「もう!やめてくださいよ。」

コビーはそう言ってユリをぎゅーっと抱きしめた
抱きしめられたユリは勝ったとでも言うようにニヤッと笑った

「ベットで寝てて、体温計持ってくるから。」

そう言ってコビーの頬にキスをして体温計を取りに行ったユリは嬉しそうに走って行った



39度
ユリ(これは休まなければいけない。)



「コビーは今日お休みだね。」

嬉しくてたまらないユリはコビーの寝ているベッドの隣に潜り込んだ

「もう…。」

「コビー、こっち向いてよー。」

「ん〜。」

(コビーがこっちを向いてくれない
よし、奴の気を引いてやろう。)


ユリはコビーの耳元で声を小さくし言った。




「…消えちゃう…消えちゃうよぉ。」



そう言ってサァとユリは段々自分を薄くさせる


「もぉ、わかりましたよ!」

そう言ってこっちを向いてくれるコビーに満足したのか彼女は元に戻ってぎゅうっと抱きついた

「コビー大好き…私が愛の力で治してあげる。」

「期待してます。一日休むだけでも仕事がすぐ溜まっちゃいますから。」

「了解。」


そう言ってユリはコビーにキスをした


「え!?ちょ、風邪移りますって!」

「移していいんだよ?どんどん移して。」

「ダメですよ!」

そう言ってコビーはユリのほっぺを捕まえて制止させるが彼女にそんなのは通用しない





ユリは透明人間なんだから





「ん。」

ユリはコビーの舌を捕まえて自分のと絡める

「んん…。」

(コビー可愛い…
でもちょっと嫌そうだからやめてあげよ。)

「はぁ…もう。」

ちょっとムッとしてコビーは私に背を向ける

「なにかご不満?」

コビーが起こった顔すら愛おしく思う彼女はコビーの背中にぺたりとくっついた

「僕は旦那さんですよ。」

「うん、私の旦那さん。」

「だから、僕が…なんていうか…主導権を握るべきなんじゃないんですか?」

「ごめんなさーい。」

ユリは謝りながらコビーの足に自分の足を絡ませる

「そういうとこ!」

「はは!もうコビー大好き!」

「からかわないでくださいよ。〜。」

「風邪か治ったら主導権はコビーにあげるよ。」

「本当?」

「本当。」

私はそう言ってコビーの服に手を入れてお腹を触る

「コビーの腹筋かっこい〜!」

「くすぐったいです。」

「寒いよね、じゃあちょっとお休みの連絡してくるね。ご飯はいる?」

「はい、作ってください。」

「は〜い。」


ユリはコビーの部屋を出てキッチンに向かった





_______________



コビー「っていう休日でした。」

部下達「…。」

コビー「でも結局ユリが風邪引いちゃって、今度は僕が看病しなくちゃいけな…え?!ちょっ!?なんで イタッ! 殴るんですか!!ちょっ!!ヘルメッポさんが聞いたんじゃないですか!!」

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