短いゆめみち

□[進撃]バレンタイン計画!
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「バレンタイン!!」

「ボビン!どうしたの?」

放課後隣のクラスからボビンが走って来た


「バレンタインよ!あたし気になる人がいるの!…ねぇお願い!!チョコレートの作り方教えて!!」

「…任せてよ!」

するといつの間にか曲が流れ歓声が上がり、周りが暗くなり一気にライブモードになる

ここら辺は企業秘密だ



(メルト / VOCALOID )
『ピンクのスカート
お花の髪飾り

そして出かけるの今日も
私は可愛いのよ!

メルト溶けてしまいそう
好きだなんて絶対に言えない』


・・・。

ということで二人は放課後チョコレートを作ることにした。

「実はリヴァイにディナーに誘われたの。」

「あんたはトントン拍子でいいわね…

実は私…



私もディナーに誘われたのぉぉぉ!!」

「わぁぁぁぁ!!!ボビンやったじゃん!!!!」

「やったぁぁぁぁ!!」

「じゃああと一押しね!!チョコレート頑張ろう!!」

「どこでやる?!」

「私の家に決まってるじゃない!!」

「「やぁぁぁぁ!!」」


「なに騒いでんだあいつら。」

リヴァイがそういうとエレンが小さい声でリヴァイに伝える

「明日はバレンタインですよ。」

「…そういえばそうだな。」

するとユリはリヴァイを見て

「リヴァイ!今日は寄り道して帰ってね!」

「あ、あぁ。」

「兵長じゃあ俺らと遊びに行きませんか?」

「いや、仕事がある。」


(リヴァイ兵長この年で仕事なんて…やっぱリヴァイ兵長だ!かっこいい!)

(リヴァイかっこいい///)


ひそかにユリが照れた


__________________




「で、何を作るの?」

「クッキーモンスターのマフィンだよ!」

材料を買ってユリの家のキッチンで買い物袋から材料を出す

買ったものはチョコチップクッキーにチョコレートマフィンの材料とココナッツに青い食紅



「健康を考えた天然着色料だよ!」

「あたしエルモは好きだけど普通過ぎない?普通のJKっていう感じがするの。」

ユリはどんどん調理道具を準備しながらボビンの話に応える

「ボビンはエルモを遠くから見過ぎなんじゃない?それじゃあエルモの素晴らしさに何も気づけないよ。エルモを可愛いって言っているJKを見るんじゃなくてエルモを見て!エルモはどう?」


「…あ〜、可愛い?」


「チョコチップクッキーの贈り物を見て箱ごと食べてるクッキーモンスターは?」

「とっても素敵。」

するとユリは卵が入ったケースのテープを破って自信満々な笑顔でボビンを見た


「さぁ!始めよう!」




バレンタイン当日の夜




______________ボビンデートver.



「お待たせ!!」

待ち合わせ場所に時間ピッタリについた時にはもう相手も待っていた、相手の待ってる姿を見たボビンは心を踊らせる

「全然待ってないよ!じゃあ行こうか。」

「えぇ。」

ボビンは手を繋ぐことも腕を組むこともなく相手のちょっと後ろを歩いてついて行った

「イタリアンのお店予約したんだけど大丈夫かな?」

「えぇ、大丈夫!何でも好きよ。」

そう言ってお店に入り席についた

「昨日友達とバレンタインに向けてお菓子作りをしたの。」

「へぇ、そうなんだ!どんなの作ったの?もちろん俺の分はあるんだよね?」

「ふふ、当たり前よ。慌てないで…でね、あたし前にキャラクター物のグッズが嫌いって言ってたわよね?」

「言ってたね。確かにブランドと比べるとキャラクターグッズは負けるよ。」

「分かってるじゃない。でも今回キャラクターものに挑戦してみたの!」

「なんで?」

「…あたし遠くから身過ぎたの。キャラクターを見ている女の子じゃなくてキャラクターを見てみることにしたのよ。」

そう言ってカップが入った箱を開けた

「うわ!可愛い!」

「でしょ?あたしも完成した時可愛いなって思った。」

「ありがと。後で…俺の家に来て一緒に食べない?」

「…嬉しい!」




_____________ユリデートver.




「ここすっごく眺めがいいね!」

「あぁ、東京タワーが見えるな。」


高層ビルの最上階にあるレストラン

景色を見るのが好きなユリの為に予約した窓際の席

(ここまでしてるのに、まだこいつはわからねぇのか。本当に鈍感だな。)

リヴァイは心の中でそう悪態つくが、やっぱりユリが愛おしくて仕方がない

「聞いて、今日ボビンデートなんだよ。」

「(俺らはちげぇのか)そうか。やっぱり相手は男か?」

「そう、上手くいくといいなぁ。」


一方ユリも同じことを思っていた

(こんなにおしゃれして目をキラキラさせてるのにまだ好きになってくれないなんて…とほほ…。)


(黒いワンピース…やっぱ黒い服を着るとイメージが変わるな。)


(ちょっとは可愛いねとか言ってくれてもいいのに。)


(ユリは可愛いというか美人だ。)


(やだリヴァイ今日も本当に可愛い。特にスーツなのにネクタイしずにボタン外してるところ最高。)


(今日は結構服装に気を使ったんだが…失敗だったか。)



すれ違うばかりの二人はオーダーしたオレンジジュースを持って少し前に出す


「「乾杯。」」

「なんでジュースなの?」

「日本じゃ俺達は未成年だ。」

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