短いゆめみち

□[ワンピース]ベイビーバレンタイン
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「バレンタインだよ!!」

私はベビー5にそう言うとベビー5は不機嫌な顔をして「あっそ。」とだけいった

「あ〜どうしたのベイビー?」

「……また…また私の旦那様が殺された…。」

ベビー5は泣きながらそう呟いた

「そっか…でも大丈夫!ドフラミンゴさんもきっとそんなこと言っておいて諦めてほしいだけだよ!」

ドフラミンゴさんが殺したって本気で信じてるんだね…ベビー5も可愛いな

「あんたいい加減に分かりなさいよ。」

「分かってるよ。ドフラミンゴさんも親切心でそうやってるんだよ!」

「…。」

「さぁ、バレンタインのチョコを一緒に作ろ?」

「…うん…ずびっ。」

「鼻水拭いて、さぁ歌おう!」


(Perfume / チョコレートディスコ)
「計算する女の子!
期待してる男の子!
ときめいてる女の子!
気にしないふ〜り男の子!

バレンタインが近づいて
デパートの地下も揺れる」


歌いながらベビー5と手を繋いでキッチンまでスキップしていく


「あんたバレンタイン今日だけど大丈夫なの?」

「え?大丈夫だよ!だって一気にびゅーん!って飛んで行けばいいだけだし!」

「そう、ずいぶん上達したのね。」

「へへっ、まだまだですよ。コビーのこと考えすぎてたまにコビーの所に行っちゃうし…。」

「はぁ、あんたは長年付き合ってる彼氏がいるからいいわよね〜。」

「私は運がよかっただけです!」

他愛もない話をしながらチョコレートを溶かす

「なに作るの?」

「チョコケーキですよ!」

「そう…。」

ここから段々会話がなくなってゆき、二人ともチョコに集中し始めた

「(コビーコビーコビーコビーコビーコビーコビーコビーコビー)。」

「(うぐっ…ひっく、彼…クッキー好きだったっけなぁ〜)。」

すると私達は段々薄くなってゆく
最終的には

ボムッ!

という音を立てて屋敷から姿を消してしまった

コビーの事を考え過ぎた
またやらかしちゃった

と思うまでに少し時間が掛かった
あまりにも集中し過ぎたからだ

「ちょっとユリ!!」

「へ?」



_______________コビーver.


「おいコビー!今日はバレンタインだぞ!ユリはチョコをくれるのか!?」

「え!?わ、わからないですよ。」

今日のスケジュールは筋トレだけだ
デートの予定もないし、チョコレートの話もしていない

ユリは自分の能力を高めようと友達と頑張っているみたいだ
今だに友達が誰なのかはわからないが、ユリの話を聞く限りいい人そうで、最近ではいろんな所にいけるようにトレーニングをしているとか…

そこで友達が増えたとか…


「おい…おい!」

「え?どうかしました?」

「あれってユリじゃねぇか?」

正直何を言ってるんだと思った
そんなことがありえるわけないと

でも忘れちゃいけなかったのが彼女は能力者ということ


シャッカシャッカ

ボールに入った何かを混ぜているその目は真剣そのもの

隣には…

「あれって殺し屋のベビー5じゃねぇか?」

小さい声でヘルメッポさんが僕に話しかけた

え!?ベビー5!?

するとベビー5と目が合った
ベビー5は僕達に少し驚いて当たりを見回す

「ちょっとユリ!」

「へ?」

「目の前にコビーがいるわよ。」

するとユリは僕たちの方も見ずにベビー5に笑いかけた

「ベイビー、そんな冗談私には通用しないんだからね!私がコビーの事ばかり考えてるとでも言いたいんですか?考えてますとも!これで私の勝ちです!」


「今回は本当なんだからね!!あんた周りを見て見なさい!!」

「はいはい、もう少しで泡立ちかららちょっと待ってて。」


ボムッ


そう言ってまた消えていった



「作ってるな。」


ヘルメッポさんが話しかけるが僕はさっきのベビー5との会話が頭をぐるぐる回る


「お前…顔赤いぞ。」



__________________ユリver.


「あぁ!泡立った!疲れた〜…で、コビーどこですか?」


「??ーーーーー!!」



何故かベイビーに唸りながら睨まれた

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