[進撃]ゆめみち
□進撃のわたし
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私はある天性を持っていた。
その天性を認めた金持ちさんは、私にもっと勉強しろと言われて、養子になり私は伸び伸びとした広い空間で、コツコツと育てていった。
それは絵だ。
5年をかけて部屋を絵で埋め尽くした。
ふと思い出したように歩き回り、気に入った所だけを描く。
あぁ、なんて幸せなんだろう。
私の絵はそこにあるものだけでは飽き足らず、自分だけの世界を作るようになり、それらは高い評価を受け、噂はいろんな地域に伝染していった。
そんなことも知らずに私は飽きることなく絵に没頭する。
そんなある日私は思った。
「外の世界には何があるのかな?」
流石に絵を描くためだけに外に出る許可なんてもらえない。
でも私は外に出なければいけない。
外の世界を見なければいけない。
私はここで満足してはいけない。
そうだ。
兵士になればいいんだ。