[進撃]ゆめみち
□リヴァイ級
1ページ/10ページ
とうとうこの日がやってきた。
調査兵団の出発
エレン達はみんな、出発を見届けに行って、サシャも…よくわからないけどどこかに行ってしまった。
サシャどこだ?
私はリヴァイに教えてもらった立体機動が上手くいかず、ずっと訓練所で練習している。
完成しなければ合わせる顔がない。
そう思う度に焦ってしまってはいないか?
ならリヴァイの「落ち着け。」の声を思い出そう。
あぁ…最高。
私は「よしっ!」と気合いを入れでもう一度言われた事を続けた。
リヴァイの感覚を掴むのは難しい。
それはリヴァイだからではなく、自分と違う『人』だからだ。
しかも『男』
でもリヴァイはそんなところを考慮して、私のためにアレンジをしてくれた。
ならば私に出来ない筈がない。
常に後先のことを考える。
私は周りの木を使ってあらかじめ巨人を作り、立体機動に移って動き回る。
13回目は木にぶつかり
16回目も木にぶつかり
19回目は巨人(木)にぶつかった
100回目は鳥にぶつかり
101回目はなんと兵士同士のプロポーズ現場を上空から見てしまい、見とれているところ、木にぶつかった。
もういちいち数えてらんないとは思っているものの、どこかでは134、135と数えているこの現状。
集中が出来ていないのかな?
何が足りないんだろう。
私は木の枝に降りてうなだれた。