[進撃]ゆめみち

□白雪姫と王子様
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「ユリ。」

「え?」

目を開けると目の前に花畑が広がっていた。


「どこに行ってたんだ。」

空耳のように聞こえてくるリヴァイの声

「リヴァイ!もう帰ってきたの?!」

「あぁ、早めに退散したんだ。」

「そうだったんだ!」

「俺が教えた立体機動は完成したのか?」

「うん!でもちょっとミカサのも取り入れてやったらやりやすくなったんだ!」

「そうか、よかったな。」

「リヴァイは壁外調査どうだった!?」

「そうだな…まぁまぁだ。」

「なにそれ、じゃあ私もまぁまぁだった!」

え?
まぁまぁって何が?

「どうした?」

「ううん!何でもない。」

私なにか忘れてる気がする。

「じゃあそろそろ時間だ。」

「何が?」

「ユリ。」

リヴァイは私の名前を呼んでキスをした

「愛してる。」


「リヴァイ?」

「行こう、ユリ。」

「行くってどこに?」

「どうした?」

「……わ、私…もう帰らなきゃ。」

この人はリヴァイじゃないと思った。


「何を言っているんだ、ユリお前のいるべき場所はあそこにある。」

リヴァイが指をさす先には馬車があった。

「あれに乗ってパーティーにでも行こう。」

「…行かない!あんたとは行かない!」

「?」

「あんたはリヴァイじゃない!!」

そう叫んだ


<ユリ>

何?

<ユリ>

どこ?

<ユリ>


「リヴァイどこ!?リヴァイ!!」

なんだか今、自分がとても怖くてとても寂しい場所にいる気がしてならなかった。


「リヴァイ!!助けてぇぇぇぇ!!」
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