[進撃]ゆめみち

□誓いの印
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リヴァイver.

ユリに連れられれ家に向かう。
ドアから近かったユリの部屋は、ユリ言った通り今の俺にとっては居心地の良いところだった。

「ここに座っててね、今冷やす物持ってくるから。」

「あぁ。」

そう言ってユリは部屋を出て行く。

やっぱり今日は言うべきではないか…
ユリもそれどころではないだろう。

でもなるべく早い方がいい。

今回の壁外調査は異常だった
近いうちにまた何かある。

もうユリに危ないことはして欲しくない…

疲れたな。

そう思って天井を見上げていると、不意打ちのキスをユリにされる

静かな部屋にリップ音が大きく響いた後、ユリは嬉しそうな顔をしやがった。

いや、正直嬉しいのはユリだけじゃねぇ。

「疲れてるみたい。早く冷やしてちゃっちゃと帰ろっか!それとも泊まっていく?」

「…明日は仕事があるからな。」

「うん、わかった!」

そう言ってユリは俺の足を冷やし始める。

「腫れはちょっと酷いけど、冷やせば大丈夫だね。」

「そうか。」

「強めの湿布貼っとくね、これですぐ治るかな?近いうちまた何かありそうだから。」

「どうして分かる。」

「…もし、私がエルヴィンさんで…女型巨人が誰か分かったらすぐに行動するから。」

「なるほどな。」

「リヴァイ、私…リヴァイまでいなくなっちゃうのは嫌だからね。」

「俺は俺のやりたい様にやるだけだ。」


本当の事を言うべきか…
このまま黙っておくべきか
いや、もうこいつは薄々気づいているか。

「リヴァイ…どうしたの?」

「いや。」

俺はそう言ってユリの額にキスをする。

「ねぇリヴァイ…踊ってみない?」

「俺がか?」

「うん。」

そう言って今度はユリがキスをした。

「欲求不満か?」

「リヴァイ不足なだけ〜。」

そういって湿布を貼る

「それは大変だな。」

俺は立ち上がるユリを引っ張って向かい合わせになるように膝の上に座らせた。

「ちょっとリヴァイ!」

「不足してるんだろ?」

「そうだけど…」

「"けど"なんだ?」

「踊ってくれたらリヴァイのお願い叶えてあげる。」

そう言ってユリは俺の耳たぶにキスをした。

「…いいだろう。」

「じゃあなんのドレス着よっかな!」

そう言って楽しそうにユリはクローゼットに入っていった。
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