[新撃]ゆめみち

□コンセント
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キーンコーンカーンコーン

やっと授業が終わった
クラスの奴らは帰る準備をしながら教師を待つ

「はーい、終礼始めるぞー。」


・・・・・・・・


「礼!」

「ありがとうございましたー。」

これで帰れる
それにしてもこの学校は軍隊みたいなもんだな、日本の学校はみんなこんなもんなのか

その時、ユリの周りに2人の女が集まった
いつの間に友達作ったんだ

「ねぇ!ユリ!遊びに行こうよ!」

「いいよ!いつ?」

「今日だよ!」

「今日?放課後ってこと?」

「うん!」

「あぁ、でもまだ家事やらなくちゃいけないから! 」

「いいぞ、行ってこい。」



せっかく友達が出来たんだからな



「いいの?」

「その変わり明日余分にやれよ。」

「うん!」



「よしユリ!行こう!」

「Yeah!」



たまにはいいだろ。




「へいちょ…リヴァイさん!」

「…どうした、エレン。」

エレンはこっちに走ってきて俺の前で止まり、こんなに近くにいるのにも関わらずでけぇ声で叫びやがった

「リヴァイさん!久しぶりにリヴァイ班で話しませんか!」

「あいつら覚えてねぇぞ。」

「それでもいいんですって!」

「…いいだろ。」

久々だしな

…懐かしいな



_________________



「マックのポテトってなんでこんなに美味しいんだろ!?」

「もうマックは駄目…今日体重測ったら3キロも増えてた…。」

「そういえばまだ二人の名前聞いてないな?」

「あたしはレナ!」

レナはポテトの話をしている方

「あたしはバネッサ!」

バネッサはダイエットしてる方

「バネッサ?





…ハーフ?」

そう言うとバネッサは照れ臭そうに笑った

「うん!帰国子女なんだ。」

「きこくしじょ?」

私が分からないという顔で聞き返すとバネッサは私に分かりやすいように教えてくれた

「Returnee children!」



「あぁ!そうなんだ!」

「5歳までしかいなかったから英語は少ししか話せないんだけどね。」

そう言って口に手を当てて照れる

(お上品な子だな…。)


バネッサは誰から見ても育ちのいいお嬢様という感じだ。

「で!リヴァイ様はどう?いけそう?」

レナはそういいながらチーズバーガーを一口食べた。

「…一回ね、彼…前の彼女の話したんだ。」

「…え?!元カノ居たの!?」

「うん、私リヴァイに言われるまで全然気づかなかったけど、彼女がいたらしいの。」

「どんな人?!」

「うーん、強いけど変なとこで弱くて、個性的で、おしゃれで、たまに色気があって、喧嘩しても絶対折れなくて。」

「うわぁ〜でもそれってユリのことじゃないの?」

「私は強くないし弱くもないし、色気ないし、リヴァイと喧嘩したとこもないの!凹むよ…。」

「それはそれは…でも"元"ってことは別れたってことでしょ?」

「どうなんだろうな。って言われた…。」



「じゃあ自然消滅かな?」

「曖昧ってとこがネックだね…。」

「『ネック』?」

「邪魔してるっていう意味だよ!」

しゃべり続けるレナにバネッサが教えてくれた。

「あぁ!ネック!なるほどね!」

「ネックって英語だけど向こうでは言わないの?」

「向こうではbottleneckって言うんだよ!」

「へぇじゃあボトルネックが正式名称なんだ!」

「うん!」

バネッサは海外について興味を持っているようで、英語やドイツの風習について色々聞いてくれる

そんな話に興味が持てないレナは「ねぇねぇ!」と言ってどうにかして話を変えようとした。

そんなレナを見てバネッサは「はいはい!」と笑ってレナをなだめる


(お母さんって…こんな感じなのかな。)


「で!ユリ!好きなのは事実なの!?」

「うーん…一緒に居すぎてわからない。でも彼女がいた事を聞いてとても悲しかったし、寂しくなった。」

「うーん…やっぱ彼女いたってのは辛いよねー。」

「聞いた時リヴァイが切ない顔するの…気まずいし私も切ないし…。」

「でも一緒に住んでるんでしょ?」

「うん、リヴァイと私の親が結婚させたがってるから。」

「え!?婚約してるの!?」

「まだだよ?だってまだ私もリヴァイも勉強したいこといっぱいあるし…

リヴァイが嫌なら私…。」


「あぁ、だめだ。こうなったらあの人に頼むしかない!バシッと言ってもらわなきゃ!」

レナはそう叫び

「あの人?」

とバネッサは返す

「…?」

レナは分からないの?と言うような顔をして

「あぁ!あの人ね!」

と満足そうな顔をした。
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