短いゆめみち

□ニャン(リヴァイ大好き。)
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あれ?今日は曇りか
じゃなくてさ。

起き上がると目の前には茶色い壁。
あれ?私…箱の中にいる?

しかも私なんか立ちかたおかしくない??

「にゃ。」

あれ!?
にゃ?おかしくない??

一歩歩くと、毛むくじゃらの足が見えた

しろ!?

と、取り敢えず箱から出なきゃ!!

私は飛んで箱から出ると足を箱に引っ掛け、情けなく落っこちる。

目の前自分より何十倍も大きい人たち。

服を着ているから巨人ではない
ちゃんとした人間だ。

嘘でしょ…

私は鏡を探し走る
ここがどこなのかもわからない
どっちを向いて走ってるかもわからない。


走っているとコリーを見つけた
何してるのかはわからないが歩いている。私に希望が見えた気がする!

(コリー!コリー!)
「にゃぁ!にゃぁ!」

するとコリーは私を見て顔が青ざめる
「猫だぁ!!」

(猫!?)
「にゃん!?」

「あっちいけぇぇ!!」

「にゃぁぁ!!」

コリーに嫌われちゃうなんて!
(コリーなんか大嫌いだぁぁ!!)

「にゃぁぁおぉぉ!!」

私は走ってコリーから逃げる
走っていると夢中になって人通りの多いところに出てしまった。

しまった!

前を向いて歩く人たちに私なんか誰も見ていない。

「にゃぁお!」

誰も私を見てくれない。

「にゃぁ!」

ボッとしていたら尻尾を踏まれてしまいそうだ。

私は狭い路上に入りそこで伏せる

あぁ…もし私、元に戻れなかったら
リヴァイと結婚できないし、その前に調査兵団にもなれない…。

ゴロゴロ
ピシャーーーン

雷が鳴った
鼻に雨が当たり段々と大降りになる
寒い…
リヴァイに会いたい

そう思っていると私の目の前にハンジさんの顔が現れた

「にゃぁ!!」

私は驚いでどこかに隠れようとするが、大好きなハンジさんだ。
シッシッ!なんてするわけがない。

「あーあー逃げなくていいから!おいで?」

(ハンジさん…)
「にゃぁ…。」

私はハンジさんに飛びつき、思い切り抱きしめた。

「怖かったね、さぁおいで〜。」

ハンジさんはびしょ濡れになった私を抱きしめて連れて帰ってくれた。
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