短いゆめみち

□ニャン(リヴァイ大好き。)
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「雨の中大変だったね〜!見てたよ〜人に踏まれそうになってたとこ〜!」

そういって部屋に入れてもらうと私はびしょ濡れのまま机の上に移動した。

羊皮紙に自分はユリだと証明するためだ。

「あ!!こら!!」

その時

ガチャーーーー

「入るぞ。」

「だめ!!」

((ビクッ))

リヴァイが部屋に入ってきた時とかぶり、私の存在を知らないリヴァイは自分に言われたのだと思ったのだ。

「にゃぁ…。」
「なんだ。」

「あぁ、リヴァイじゃなくって!」

そう言われるとリヴァイはため息を吐いて部屋に入ってくる。

私はタオルに包まれて、体をゴシゴシと拭かれる。

「にゃぁん!」

「なんだそいつは。」

「子猫だよ!」

「子猫?」

「うん、さっき街で拾ったの!雨に打たれて可哀想だったからさ!」

「きたねぇな、拭くだけか。」

私もお風呂に入りたいです。

「あれ?やっだめかな?」

「俺がいやだ、おい、風呂貸せ。」

「リヴァイが洗ってくれるの?」

「お前は雑だからな。」

まずい!早く言わなきゃ!
私はハンジさんの腕からするりと逃げて羊皮紙に向かった

「こら!」

私はハンジさんを避けて鉛筆を咥えて自分の名前を書いた。


「ユリ?なんでユリ?」

「にゃん!」

「…あー!」

ハンジさんは分かった!と言わんばかりに手を叩き

「ユリに会いたいの!?」

「違うだろ、本当にバカだな。

恐らくこいつがユリだ。」



リヴァイ分かるの?


「信じたくねぇがな。」


よかった、リヴァイがまともでよかった。
切実にそう思った。


「にゃぁ!!」

私は勢いよく首を縦にふった

「え?ほんとなの?」

「マジかよ。」

マジだよ…

元に戻して…
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