短いゆめみち

□ニャン(リヴァイ大好き。)
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「にゃぁぁ。」

「なんだ。」

私は床に降りてハンジをしっぽで上手く引っ張りお風呂に誘導する

その行動を理解したリヴァイは舌打ちした。

「チッ、俺じゃ嫌ってことか。」

ごめんなさいリヴァイ…

「照れ屋だな〜!」

そう言ってハンジさんはなんと、私を抱きかかえてリヴァイに渡したのだ

何てことを…

「任せろ、おとなしくしてろよ?」


はい…。



リヴァイは手にシャンプーをまんべんなく付けて私の体を撫でるようにシャンプーを広げる

「んにゃぁ…。」

「気持ちいいか?」

優越感に浸ったような顔をするリヴァイに対抗心を燃やしたくなるが、今はそれどころではない。

この痛くもないし物足りない訳でもない絶妙の力加減、全身マッサージの様な気分だ

「ゴロゴロ。」

「そうか、それはいいな。元に戻ったら俺にもマッサージしろよ。」


「にゃん///」


浮かれた返事をしてリヴァイマッサージを体感する。


「白猫か、お前にピッタリだな。」


私は本当はパステルアーガイルチェックが良かった…


「白で感謝しとけ。」

「んなぁ。」


あれ?読まれてる?

さらにリヴァイは顎の下を撫でながら洗う

「ゴロゴロ。」

「意外とおもしれえじゃねぇか。」

あぁ…気持ちいい。


「問題はどうやって戻るかだな。ま、俺はこのままでもいいんだが。」

「にゃ!?」

「なんだ?いやか?」

いやだ!!そんなの嫌に決まってる!!

その時、咄嗟に出た


「いやだ!」


「…は?」


声が出た

……。


声が出た!!

「ユリ、お前…。」

「しゃべれる!!しゃべれた!!」

「あぁ、聞きゃぁ分かる。」

「リヴァイ!リヴァイ!…でも、目の高さは変わってない…。」

私は自分の手を見て「にゃぁ。」とため息を吐いた
するとリヴァイは笑って「泡流すぞ。」と言って頭の上からお湯をかける

「ほら、拭いてやるから来い。」

「んな〜。」

ゴシゴシ
そう言って新しいタオルでまた拭いてもらうとタオルの隙間から見えるリヴァイの顔

なんて格好いいんだろう…

「綺麗になったぞ。」

そう言われて私は解放されると
リヴァイの肩に乗ろうと、尻尾をゆらゆらさせて構える

「?」

思いきりジャンプしたが、力が足りずに手しか引っかからなかった。

「んー!!」

「肩に乗りてぇのか。」

そう言ってリヴァイは私の胴体を掴むと、簡単に肩に乗った

恥ずかしいな…。

リヴァイに頬ずりすると、リヴァイは立ち上がり私達はお風呂場から出た。
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