短いゆめみち
□[進撃]喧嘩した。
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この喧嘩の話はリヴァイがエレンにしたのではない。
ユリがエレンとミカサとアルミンに話したのだ。
「ユリは怒った時ってどうしてるんだ?」
「怒った時ですか?あぁ、そういえばあいつが一回怒った時
クローゼットからドレスを全部ベッドに出してそこにダイブしてましたね。
で、その次の日何事もなかったかのように食卓に顔を出すんです。」
「そうか。」
「家に行ってみたらどうですか?」
「俺がか。」
「あ、えっと、喜ぶと思いますよ!」
「……。」
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エレンと一緒にユリの家に行った。
ゴンゴン!
金持ち特有のノック音で一人のメイドがドアを開ける。
「エレン、久しぶりねぇ!
丁度ユリ様も帰ってきたとこよ、あら?そちらの方は?」
「ロナさん!お久しぶりです!こちらは…。」
そこまで言うとメイドに耳打ちをし始めた。
「ユリが言ってた"例の彼"です。」
「まっ!!お、お嬢様が言ってた彼って…人類最強のリヴァイ兵士長だったの!?」
「しーっ!ユリに聞こえちゃいますよ!」
「あぁ、ハハ 大丈夫よ!あの子寝てるから。」
「部屋はどこだ。」
リヴァイがやっと口を開くとメイドは焦って近くの部屋を指差す。
「こちらですわ!」
リヴァイはそそくさと行ってしまった。
「なんか感じ悪いわね、お嬢様大丈夫かしら??」
ちなみにこのメイドは口は悪いのだが、本人は全く悪気がないので誤解しないで頂きたい。
メイドの中で2番目のユリ想いな人なんだ。
「…刈り上げね。」
「しーっ!ツーブロックですって!!」
(聞こえてるぞ、エレン。躾し直したほうがいいみたいだな。)