短いゆめみち
□[進撃]姉と妹
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「ペトラさん!今日は夜からですよ!」
「前も聞いたから大丈夫だよ〜。」
慎重なユリは念を押すようにそうやって言ってくる。
久しぶりに二人で買い物に行くからな、楽しみなんだろうな。
「夜か。」
(今日はどこに連れていってくれるんだろうな。)
凄くわくわくする。
私は誰にも分からないように微笑んだ。
それにしても夜からって事は昼に新作発表があるんだな。
すると私の隣を二人の女兵隊が通り過ぎた
「ユリの新作ってウェディングドレスらしいよ!」
「聞いた聞いた!すっごい着たかった!」
(あぁ、だからあんなに女の子達が集まってたのか…。)
「モデル誰だろ!」
「去年はミカサっていう子だったよね?今年も兵団の中から決まるのかな?」
「もしかしてユリ?リヴァイ兵長と出るのかな?」
「いやいや、リヴァイ兵長注目浴びるの嫌いそう!しかも今までユリってモデルやったことないじゃん!」
「そっか〜。」
ユリってモデルやったことがないんだ…あんな綺麗なのに
ウェディングドレスか…
べっ別に私は着たいとかは思わないから、結婚なんてまだ先でいいから!
私は頭を横に振って訓練所に向かった。