短いゆめみち
□[進撃]名前はレイニー
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「喋れるの?」
「え?言葉分かるの?」
馬が喋った…。
馬って初めて飼うけど…喋れるのかな?
「え?ど、どうしよう!こんな子始めてだよ!?」
いや、そんな訳がないよね?
「私がおかしいのかな。」
「それだったら僕も同じだよ…。」
なんか声があの人に似てる…
アル◯スの少女ハイ◯にでてくるぺ◯ター
「とにかくちょっと後で話そう。」
「うん。」
馬術訓練の基本的な事をやり、訓練はここで終了となった。
馬小屋にレイニーと戻り、みんながいなくなるのをまつ
「ねぇ。」
「しっ。」
「え?ユリどーしたんですか?」
「え〜なんでもないよ?先行ってて!私初めて動物飼うからもっとここに居たいなー!」
「そう、分かりました!」
ここでみんな掃けていった。
「可愛い声してるね〜いいな〜。」
「男の子だから可愛いとか言われても嬉しくないよぉ〜。」
そういってちょっとショボンとした仕草をする。
「なんで喋れるんだろ…。」
「ねぇ、他の馬にも喋りかけてみて!」
「う、うん!わかった!」
「はろー!私たちはユリ仲良くしてね!」
・・・。
「しゃべんなかった。」
「じゃあ次は僕だね。」
私達は額をくっつけてため息を吐いた
結局レイニーが私以外の人間に話しかけても通じなくて、私も何度か馬に話しかけたけど誰も応答してくれなくて…
どちらもおかしいという結果になった。
「でも大丈夫!これで私達馬術の訓練トップだよ!」
「そうだね!…トップになるとなにかいいことあるの?」
「えっと…生き残ることができる。」
私は引きつった笑顔のような無表情で答えた。
「え?何それ、なにその顔。」
「…別に〜。」
表情を変えずに答える
いや、変えなのではない
作れないのだ。
冗談っぽく言ってるつもりだが、これは笑うに笑えないブラックジョークである。
「とりあえずがんばろ、私もあんたを死なせないように強くなってあげるから。」
「…本当に頼むよ?」
「ははっ!まぁ馬としゃべれてもいいや、楽しいし。」
私はそう言ってそこまで気にも止めなかった。