短いゆめみち

□私とハンジさんと時々巨人
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「ねぇユリ、巨人を飼育してみない?!」

「巨人…ですか?」


ハンジさんとこの話になった理由は、遡ること2日前。
訓練での出来事だった。


「ペトラさんそんな朝早く起きて訓練するんですか!?」

「うん、でも早く起きるとスッキリするから!ユリもやってみる?」

「はい!やってみたいです!」

「じゃあ朝言った通りの時間に来てね!」

「はい!!」

ペトラさんとそんな約束をした。
私はペトラさんと早朝から訓練をするため、夜早く寝て朝早く起きる。


自分の訓練はいいのかって?
今日はお休みだ。


「ジャンおはよ!!」

そう言って外で水を飲んでいたジャンの横を駆け抜けた時、ジャンの腕に当たった

ドンッ
バシャッ

コップに入っていた水がジャンの顔や服にかかってしまった。

「はっ!鼻に入った!てめぇ!この野郎!!!」

「ごめーん!」




「クソ!あの野郎!!」

「ジャン〜ふぁ〜…朝からどうしたの?うわ、びしょびしょ。」

「アルミン!ユリがいきなりぶつかって来たんだよ!」

「ユリ?いないけど。」

「どっかいっちまたんだよ!!ったく!!」




「ペトラさんおはようございます!」

「おはようユリ!もうみんな来てるよ!先に行ってって!」

「みんな?」



「またかよ…またおにごっこかよ…。」

そう言ってオルオはちらっとエルドを見る

「俺は呼んでないぞ。」

エルドはグンタを見る

「俺もだ。」

グンダはエレンを見る

「ち、違いますよ!」

「私が呼んだの!」

「ペトラ!」

「ペトラ…お前か…。」

「なるほどな。」

「(やっぱりペトラさんか。)」

口々に言うリヴァイ班

「練習に入れて下さいよ!私もリヴァイ班に入りたいんです!」

「お前じゃまだ無理だ。」

「オルオさんなんで!?」

「実力はあるがな…経験が足りねぇ。」

「もう!ペト…みんなと戦いたいです!」

「おいおい、つっこまねーぞ。」

「いいじゃないのか?」

「エルド!?」

「こんな新人だが腕は確かだ。」

そういうことで私はみんなの仲に入れてもらい、訓練をする。

でもその時思った。
巨人ってなんでうなじを削ぐと死ぬんだろ…
巨人ってなんで手を切ったりしても生えてくるんだろ。

巨人ってどうなっているの?


リヴァイ班に入るのならまずそういうことを詳しく勉強しなきゃいけないんじゃない?

私は訓練が終わってシャワーを浴びるとハンジさんの部屋に直行した。
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