短いゆめみち
□私とハンジさんと時々巨人
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「ハンジさん!!」
「おぉユリ!どうしたの!?」
「巨人ってなんでうなじを削ぐと死ぬんですか!?」
ハンジさんの顔が輝いた。
「うひょー!とうとうユリも興味持ってくれたんだね〜!いいよ、教えてあげる!」
「はい!」
「じゃあそこに座って!」
ハンジさんは壁にある大きな黒板にぎっしりと書いてある数式を一部どうでもいいと言わんばかりに雑に消し、チョークを持った。
私はもってきた羊皮紙とペンケースを出し、準備を整える
私は話を聞く程夢中になって、ハンジはそれをみてどんどんテンションを上げていった。
そして一夜が明けてゆく
「あ〜っと〜、もっと話したいことがあるんだけどもうすぐ会議の時間なんだ〜!ちょっと待ってって、3時間で戻るから!」
「はい、じゃあその間にノートまとめてシャワー浴びてきます。」
「わかった〜!」
バタン
ハンジさんが出て行くと私はカリカリとノートを整える
思ったより時間がかかりそうだな…
読み返すと羊皮紙に書いてある事に無駄な事が一切ない
「こんな感じでいいかな?」
分かりやすいように自分なりの解釈で付け足していって、書いた絵に解説を加える
「ふぅ…。」
我ながら見るも無残なノートだが
まぁ…案外分かりやすい。
私はシャワーを浴びに行こうと席を立った
「おっと、立ちくらみ。」
誰も理解してはくれないだろうが、この感覚が好き。
私は自分の寮にあるシャワーを使い、またハンジさんの部屋に戻る
それが三日続いた。