[進撃]ゆめみち
□進撃のわたし
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私は現地に直行した。
今回の事件はとても珍しく、
巨人が壁を突き破って来たのだ。
こんなこと普通ではあり得ないことだ
お父様も今日は忙しそうに動いていた。
私が帰る頃にはくたくたで疲れているだろう。
なにか甘いものでも買って帰ろう。
その時目に飛び込んできたのは数百人の避難民
「これ、だけ?」
思わずそう言ってしまった時、一人の近くにいた男兵士が、私に教えててくれた。
「…あぁ、船が二隻しかなけりゃ、全員乗せるのは無理だろうよ。」
私は尋ねる
「スケッチしてもいい?」
「お前…あぁ!あのユリか!俺スゲーファンなんです!!握手してください!!」
男はそう言って手を差し出したので、私はブンブンと振り回して握手に答えた。
「どうぞ!…ただし怒られない程度にね。」
私はもう一度避難民達を見回した。
そして兵士をもう一度向いて「はい。」とだけ言った。
私は鉛筆だけを使った簡単なスケッチをした。
この続きは家で描けばいい。
ノートが進む
3枚目が終わったところで次の被写体に移った
次は男の子だ。
顔面蒼白になってうつむいている。
側に女の子が寄り添っているところが気に入り、スケッチを始めた。
こんなこと言ってはどうかと思うが、いいシチュエーションだ。
ちなみに私の欠点は集中するとなにも聞こえなくなってしまうところだ。
もうなにも聞こえないーーーーーー