[進撃]ゆめみち

□愛おしい彼
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「さぁ、ユリ話してみな?」

アルミンが水を持ってきてくれたので私はそれを一気に飲み干した。


「私…私。」


「…無理に話そうとしなくていいのよ。」


「ミカサ…ミカサァ…。」


涙があふれる


「わ、たし、わたし


今日何も描けなかった。」


「え?なんで?!」

エレンが尋ねる
エレンの目はまるで病人を見るような目だ。


「私…もうだめなのかな。」


「ユリ…。」


「書きたいものが思いつかなかったの。」


泣くしかない
どうすればいいんだろう



「ユリ、焦ることはないわ。」

「ミカサ…。」

「出来ない時もあっていいの、出来なくて泣けるのならあなたはまだ頑張れるわ。」

「…そうかな。」

また涙が出る

「大丈夫よ。」






「それで、今日はどうだったの?」

散々泣いて立ち直った私は、みんなでジュースを飲みながら話す。

「ん!そうそう!私ね、とってもかっこいい人を見かけたの…。」

ポーッとした顔で遠くを見つめる。

「ユリ?」

エレンが呼ぶ


「私…恋しちゃったのかな?」



夢にまでみた恋
私絶対兵士になる。
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