[進撃]ゆめみち

□芋娘の愛おしさ
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「なぁ、あの芋娘1時間も走らされてるぞ…。」

「サシャかぁ…友達になりたいっっ!」

「はぁ?お前なに言ってんだ?やめとけってー。」

「あんたが判断することじゃないし!」

少しムキになった私をからかうように男の子達は言う。

「お前もずいぶん変わってるな〜 ユリだっけ?精々楽しくな!」

「はぁ〜〜!ムカつく!」

初めて言われた嫌味に呆れてしまった。

ここにきて初めてなことばかりになってしまった。

絵より先に体を鍛え、絵より先にお風呂に入りたいと思い。

結局絵を描かずに寝てしまうこともあった。

あの通過儀礼からかれこれ6日経ったが、未だにリヴァイに会えていない。


今日はあまり疲れてないな
散歩…行こっかな?


夜の散歩は久しぶりだ
何をしよっかな?
さっきまで汗をかくので、私はタオルを首にかけて出た

何しよっかな。

リヴァイに会いたい
絵もリヴァイもいないなんて

リヴァイはどこにいるの?

なんだか涙が出てきてしまう

リヴァイに会えないだけでこんな悲しくなるなんて
私は今までどうやって生きていたのか不思議なくらいだ。


今までの生活と一変してやりたい時にやりたいことどころか、やりたいことすらもできない。

寂しい。




「おい、どーした。」


その声で振り返ると、会いたくて堪らなかったリヴァイがいた

「あ…。」

恥ずかしいな…泣き顔を見られてちゃった。

「泣いてんのか。」

私はリヴァイから顔を背け言い訳をした。

「泣いてないよ、何で泣くの?」

「環境が変わったから、やりたいことをやっていたあの頃とは全く違うだろ。」

「ううん、ここもここで楽しい。私に出来ないことなんてないから。」


「そうか。」

そう言ってリヴァイは私に近づき、
首にかけてあるタオルで顔を全体的に拭き始めた。

「んん!!リヴァイ!」

「顔がきたねぇから拭いたんだ。どんな食べ方をしたらこんな薄汚れた顔になるんだ。」

顔を拭かれたら涙も一緒に拭き取られ、なんだかスッキリしてきた。そうだ、できないことなんてないんだからもっと気楽にいこう。


「リヴァイ!!」

私はリヴァイを思い切り抱きしめた
6日分のリヴァイパワー

「なんだ、6日経ってもまだそのガキっぽさは消えねぇのか。」

「あたしやっぱ調査兵団になる!調査兵団になってリヴァイとイチャイチャする!!



だからリヴァイ待っててね!!」



(こいつまだ気づいてねーのか。)


リヴァイはそう言って仕事があるからと言って去っていった。

「今度の休日はリヴァイの部屋遊びに行くねー!」


一方、暇だったためリヴァイを尾行したら、その様子を一部始終見ることになったいたハンジ

(二人は両想いなのかな?
でもまだまだリヴァイはユリを妹目線でみてる感じだけど…こりゃユリも大変だな〜。)
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