[進撃]ゆめみち

□勝負
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ある日の話

「リーヴァイ!」

「……。」

「あっそびーにきーたよ!」

「どうしてここがわかった。」

「さっきニケさんに匂いを嗅がれた時、鼻で笑われてここだって教えてくれたの!」

「……そうか、まぁ特別にそこのソファーに座るのを許してやろう。」

リヴァイはそういいながら絶対に書類から目を離さない。

「へへ、ありがと〜。

…リヴァイって潔癖性なの??」

「あぁ。」

「そっか〜。じゃああたし綺麗好きだからいいよね!」

「奇遇だな、俺は一切の埃も認めねぇ。」

「私は一切の髪の毛も許しません。」

「髪の毛?」

「抜けた髪の毛って気持ち悪いもん。」

「確かにな。」

「リヴァイ!リヴァイって好きなことなに!?」

「趣味ってことか?」

「うーん、そんな感じ!」

「好きなことか…掃除だな。」

「そーゆーのじゃなくて!絵を書くとか、対人格闘とか!」

「お前対人格闘が好きなのか、
男勝りだな。」

「あ、べっ別にそれだけじゃないもん!」

「なんだ。」

「読書!」

「ベタだな、どんな本を読むんだ。」

「好きなのは、アラジンとか人魚姫とか!」

「ガキの童話じゃねぇか。」

「いい話だよ!リヴァイも読んでみたら!?」

「俺は忙しい。」

「じゃあ音読してあげる!」




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「そしたら…グズッ…人魚姫は、 泡となっで…ぎえだのでぢだ…。」

「これいいのか、憲兵団にとられちまうぞ。」

そういうリヴァイの目も若干赤かった。

「グスン、リヴァイ…リヴァイが泡になっちゃうんなら私の心臓を刺してね!」

「反対だろ、俺のセリフだ。」

「刺してもいいの?死んじゃうんだよ!」

「お前がそれでも生きたいと思うならそうしろ。」

「いやだ〜!泡になった方がまし!!」

「そうか。」

「リヴァイ…。」

「あん?」

「テッシュどこ??」

「……あっちだ。」
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