[進撃]ゆめみち

□白雪姫と王子様
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リヴァイver.


頼む…

まだ、待ってくれ

ユリ


「ユリ、起きろ。」



ユリにそばに駆け寄り、口に手をかざして息をしているか確かめるが、微かにしかわからない。

まるで虫の息とでもいうように…

嘘だ。


昨日告白したばかりだぞ。
お前みたいな女は他にいない。

リヴァイはユリの手をとってマッサージをし始めた

リヴァイはこれで脳に刺激を送ってユリの目を覚まさせるつもりなのだ。


「戻ってこい。」


リヴァイはひたすらそれを続けた。




「リヴァイ兵士長。」

俺を呼ぶ声、誰だ?今は忙しいんだ。

「ユリは、今日だけで沢山の兵士の命を、救いました。」

言い方が気に食わねぇ
何だかまるで…

「朝からユリは森で訓練に励み、みなさんが調査兵団を見送っている時も、そこにはいませんでした。


ユリは、休むことも引くこともなく、ただ


力尽きました。」


「…そうか。」

「ここに報告します。」


「お前、名前は。」

「……。」ダッ

名前も言わずにどこかに走って行ってしまった。

ユリの顔しか見ていないリヴァイはさっきの奴を知らない

でも今は気にしていられなかった。

そうか、ユリ
よく頑張った。


だから起きてくれ。
お前が起きたら、全ての望みを叶えてやろう。

お前の話していたおとぎ話みてぇなことがしてぇんだろ?

シンデレラみてぇに靴を履かせてやる
アラジンみてぇに世界中のどこにだって連れて行ってやる
美女と野獣みてぇにパーティーだって行ってやる。



だから目を覚ませ。

リヴァイはユリにキスをした。
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