[進撃]ゆめみち
□夢を、希望を。
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パチリ
目が覚めた。
ここはどこ?
知らない場所。
何があったんだっけ…
寒い……。
「ユリ、大丈夫か。」
私に話しかけてきたのはあの愛しいリヴァイ…触れたかったが寒すぎて、体が動かなくて、とても布団から手を出せるような状態ではなかった。
「……。」
しかも声が出ない、もう死ぬのかな。
「高熱を出したようだな。」
高熱?
発熱するってこんな感じなのか…
死ぬかとおもったよ。
ファッションリーダーが風邪を引いて死亡なんて、そんな情けない話はない。
あぁ、ここは医療室かどこかだ…。
薬品の匂いがプンプンする
「……さ、むい。」
「…もっと毛布を持ってきてやる、寝てろ。」
私は言われるがままに目を閉じた。