[進撃]ゆめみち
□夢を、希望を。
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リヴァイは悩んでいた。
ユリがフラフラしながらも立とうとする姿や、私を置いていけと言う姿、壁に背中を預けて苦痛に耐える姿。
たったの一日で見たことのないユリを沢山みた。
その姿を見る度に我を忘れかけ、自分が兵士長だということも忘れかけた。
だが、リヴァイからすればそんなことはどうでもいいこと
まぁ、ユリは随分気にしていたが…
リヴァイは調査兵団に入団してから今まで、同僚や親友、上司など沢山の死体を見送ってきた。
いつかはユリもその中に…
(確かにあいつは出来る奴だ。
だが、壁外調査にいって奇行種にでも囲まれれば、ユリでは太刀打ち出来ないだろう。)
報告書を見るとエレンのことだけではなく、ユリのことも書いてあった。
"まるで化け物の様だった。"と
他の兵士にも噂は広まっている。
ユリはもう、ただの兵士ではない。
これからどんどん成長して、才能を発揮し、いつかはリヴァイ班にやってくる。
(俺はあいつの最後を平然として見ていられるのだろうか。)