[進撃]ゆめみち

□夢を、希望を。
4ページ/10ページ

リヴァイは悩んでいた。

ユリがフラフラしながらも立とうとする姿や、私を置いていけと言う姿、壁に背中を預けて苦痛に耐える姿。

たったの一日で見たことのないユリを沢山みた。

その姿を見る度に我を忘れかけ、自分が兵士長だということも忘れかけた。

だが、リヴァイからすればそんなことはどうでもいいこと

まぁ、ユリは随分気にしていたが…



リヴァイは調査兵団に入団してから今まで、同僚や親友、上司など沢山の死体を見送ってきた。


いつかはユリもその中に…



(確かにあいつは出来る奴だ。
だが、壁外調査にいって奇行種にでも囲まれれば、ユリでは太刀打ち出来ないだろう。)


報告書を見るとエレンのことだけではなく、ユリのことも書いてあった。

"まるで化け物の様だった。"と

他の兵士にも噂は広まっている。
ユリはもう、ただの兵士ではない。
これからどんどん成長して、才能を発揮し、いつかはリヴァイ班にやってくる。




(俺はあいつの最後を平然として見ていられるのだろうか。)
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ