[進撃]ゆめみち

□末路
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とうとう審議が始まった。

調査兵団のハンジとニケがエレンを連れてやってくる。

「そこに跪け!」

と言われてエレンは言うとおりにする

エレンはまるで何がどうなっているのかわからない、とでも言うような顔をしている。

するとそこに現れたのは憲兵団、駐屯兵団、調査兵団を束ねるお偉いさんが現れた。

「え!?」

「あの人…。」

ミカサもアルミンもエレンも驚きを隠せない。

私はその人が腕を捲って「では、始めようか。」と言う姿に懐かしさを感じる。

「エレン・イエーガー君だね。

君は公の場で命を捧げると誓った兵士である。
違わないかい?」

エレンは不思議そうに「はい。」と答えた。

彼は続ける

「異例の事態だ。
この審議は通常の方が適用されない特別審議とする。
決定権は全て、私に委ねられている。
君の生死も今一度、改めさせてもらう。
異論はあるか?」

やっぱそういう事か…。
パパってばなんでお手紙くれなかったんだろう。

「ありません…。」

エレンは答えた。

「察しが良くて助かる。
単刀直入に言おう。やはり君の存在を隠すのは不可能だった。

君の存在をいずれかの形で公表せねば、巨人とは別の脅威が発生しかねない。
今回決めるのは君の動向をどちらの兵団に委ねるかだ。

憲兵団か、調査兵団か。」

「では、憲兵団より案を聞かせてくれ。」

ミカサを見るとエレンを心配する気持ちしかないと言うような顔をしている。

ここに立って喋る余裕があるのなら慰めてやりたい。

それほど、ここの緊張感は酷いものだった。

「処分するべきだと考えています!」

ここでミカサの顔が青ざめ、頬を汗が伝う。

私はこっそりミカサの手を握ると、ミカサも握り返した。
. .
するといきなりあのウォール教がぎゃぁぎゃぁと喚き出した

うるせぇなクソジジィ、マジ気持ち悪りぃ。

内心そう思っている。

彼はよくパーティーに出席していた。
そこで誰かと喧嘩することもよくある。
正直、邪魔にしかならない客だ。
お国の為にも兵士になるべきである。

あの人がウォール卿を止めると次は調査兵団の話に入った。

団長はウォールマリアを奪還する説明をした。

正直、どっちの話が一番まともかなんて私にはわからなかった。

でも、エレンには生きていていて欲しい。

するとどんどん審議が荒れていった。


それを止めたのはリヴァイだった。
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