[進撃]ゆめみち

□末路
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「よくしゃべるな。ブタ野郎。」

え??リヴァイってそんな乱暴な言い方するの?!

初めて見たリヴァイの仕事をしている(?)姿に私は驚いた

全員の視線がリヴァイに向く

「扉を埋め固めてる間、巨人が待ってくれる保証がどこにある。

てめぇらの言う我々っていうのは、てめぇらが肥える為に守ってる友達の話だろ?」

つまり豚か…。

私は確信した。

「土地が足りずに食うのに困ってる人間は、てめぇらブタ共の視界にはいらねぇと?」

「わ、我々は…扉さえ封鎖されられれば、助かると話しているだけだ。」

「よさぬか!!この不届き者め!!」

あぁ、結局図星だったんだ。

でも確かにそうだ。
土地を増やさなければ食糧危機は免れない。

「彼らがいるせいで、扉を武装するのでさえ時間が掛かったんだ…。」

私はアルミンの話に耳を傾けた。

「指示と権力だけは持ってるからな…タチが悪い。」

ミカサの隣にいる班が言う。

「ウォール教ってそんなに沢山いるの??」

「…まぁ100%の中の3%だ。」

「たったの3%なのに、手こずっちゃうんだ…。」

私は彼らの権力を理解した。

するとあの人の「静粛に。」という言葉でみんなの口が閉じられた

「イエーガー君、確認したい。

君はこれからも人類のために貢献し、巨人の力を更新できるのか?」

状況を理解したエレンは「はい!」とはっきり答えた。

「ほう、だがトロスト区防衛戦の報告書にはこう書かれてある。

巨人後、ミカサアッカーマンに向けて拳を振り上げた…と。」

まだ制御できないのか
なんとなくそう思った。

元から制御が出来ないのなら穴を塞げていないし、もうこの審議も解決出来ているはず。

ただし、処分という方向で

あの人もわかっている筈
多分ここら辺で大体決まってきている。
あともう一押しか二押し必要だ。

ミカサがギロリと隣を睨む

「報告書に嘘を書けっていうのか?」

彼女はそんな目で見るなとでも言うように目を逸らした。

「この事実を隠すってことは、人類の為にもならないんだよ。」

仲良さそうだ。
なんか羨ましいな
私もしゃべりたい…。

でも隣のアルミンは考え事をしている。

いや、考え事をしていなくても話せなかったが…。

「ミカサ・アッカーマンは。」

「はい!私です!」

ミカサは迷いに迷って正直に答えた。

「ですが、私は二度…巨人化したエレンに命を救われました!」



なんか、


なんか、



なんで自分が呼ばれたのかわからない…


おい、誰だ呼んだのは。


ミカサはエレンの巨人化が害だけではないという事例を述べ、フォローをしたが、そこで憲兵団が乱入してきた。

ミカサはエレンを殺されたくないという個人的感情が混ざっていると言うのだ。

「でも事実は事実じゃん、害だけではないっていうのは確かなんじゃない。」

私は憲兵に聞こえるように言った。

「なんだと?」
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