ΕΛΟΓ (エボル)

□prologue    【over the world】
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世界は一度、滅びかけた。
滅びかける以前の地球は異常気象や地震が頻繁に繰り返されていた。
そして、その中で"それ"は起きた。

新型ウイルスによる破壊。

ウイルスの名前は【EVOL(エボル)】。
そのウイルスは初めは生物ではなく、植物を襲った。
木々は枯れ、地球の温度は上がり、空気は汚れた。
そして次にウイルスが襲ったのは、またも生物ではなく原子炉を襲った。

ウイルスの特性は一度、分子の性質分解をしてから己の進化に取り込む事であり、その速さは音速に近く世界中の原子炉は、僅か1ヶ月で使い物にならなくなった。
それを、世界製薬会社【NEO(ネオ)】は解明したが未だ抗体は造れてなかった。

ウイルスは止まる事を知らず、人間の生きていく上で必要な物を次々と削っていった。
植物、原子炉、水、家畜、そして人間の希望さえも奪っていった。
人間達は精神的に極度のストレスが掛かり、争いが絶えない無法世界と化していった。

ウイルスは生物を冒し始め、71億いた人間は僅か5年で4億近く迄減らされた。
世界中が死臭と絶望に満たされている中、遂に【NEO】がウイルスの抗体を作り出した。
抗体の名前は【LOVE(ラブ)】。
EVOLウイルスの分子分解中に一定数の信号を流し込み、分解行動を強制停止させる物だった。

【NEO】の活躍により人間、いや地球の滅亡は免れ、地球自体も脅威的な再生を見せた。

そして、世界は新たな出発として名前を変えた。
【overworld(オーバーワールド)】と…


 Ε Λ Ο Γ . . .

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