その他夢
□好きということは必ずしも〜〜とは限らない
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好きと言うことはやっかいだと思う。
自分がどうしたいのかよくわからない。
レッドさんが、優しく頭を撫でてくれたりだとか、手を引いてくれたりだとか、だだ、抱きしめてくれたりだとか、それだけで私はもう内部から爆発して死んでしまうのではないかと思う。
でも一番一番やっかいなのは、ドキドキして死んでしまいそうなのに、よくわからない本能的な何かが、こんなのでは足りない!と叫んでいる気がするのである。
じゃあどうしたいのだろう、どうしたら満足なのだろうと色々考えるのだけれど、やっぱりわからない。
唯一つわかっているのは、レッドさんを好き過ぎてこうなると言うことだけ。
レッドさんがピカチュウに餌をあげてる今も、私はレッドさんに触れたくてたまらない。
ぎゅっと抱きしめて欲しい。
でも口にするのが恥ずかしい私はレッドさんとピカチュウをじっと見つめるだけしかできない。
(こっちをみてくれないかな)
(ぎゅってしてくれないかな)
(レッドさんに触れたいな)
ボケッと考えていたらレッドさん(とポケモンフーズを頬張ったピカチュウ)が私を凝視していた(吸い込まれそうな深紅)
今正に考えていたことが(何となく)やましいことのような気がして思わず視線を外してしまう。
(恥ずかしい…っ)
顔に熱が集中していくのがわかった。
何で上手くいかないのだろう。
「……どうかしたか?」
フワリと頭に乗った手の心地よさに私はやっぱり自分の考えていたことが恥ずかしくて、やましくていけないことのような気がして、きっと瞳だけで微笑んでいるであろうレッドさんを想像して、泣きたくなるのだ。
好きということは必ずしも〜〜とは限らない
(それは無自覚の欲求に現れる)(生物的本能がもたらすものなのか恋する少女の無垢な愛がもたらすものなのか)
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時々無性に誰かに触れたいと思うことがあります。
それが性的な意味なのかどうかは自分でもわからないです。
ただ、抱きしめて欲しいとか、そんな感じです。
因みにタイトルの〜〜は意味があります、が、それは読んだ方々が考えて出てきた言葉が正解なのだと思いますので結城の言葉はふせました。