献上夢

□純情アリスが恋をした
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恋って、成就するまでの過程が楽しい、と思う。
恋が破れるのは嫌だし、叶ってしまうのもつまらない。見ているのは幸せだけど付き合いたいとは思えないのだ!
だから今は目の前で沢山の学生を二本の棒でなぎ倒す、この彼を好きになってる。

きっと彼は他の女を受け入れることもない(もちろん私を含めてだけど)、付き合うとかとは縁遠い孤高の存在、雲雀恭弥!

まさに彼は打って付けの恋の相手。
しかも顔が良いときたもんだ!
泣く子も黙る恐怖の不良雲雀恭弥も取り敢えず群れていなければ危害はない(と思う)

私は時々運動場から応接室を見て溜め息を吐いたり(ヒバリさんは見えないからやりやすい)翻るヒバリさんの学ランを意味もなくジッと見つめてみたり(すごく目立つのよアレ)
今日に至っては買い物帰りに群れを咬み殺す素敵な彼を偶然見た!


(…やっぱり格好良いっ)

ドキドキと高鳴る鼓動。
ちょっと息苦しくて、心臓を毛ブラシでこちょこちょされたような感覚!(この表現ちょっと上手い!)
やっぱり恋は良いなぁなんて思いながら、まるで映画の特撮のように舞い上がっては血に墜ちる人間を見つめていた。


「ふん、弱いな」


トンファーについた血を軽く払ってどこからか出て来たリーゼントに後始末を命じるヒバリさん。


「君………」


「え?」


(ままままさか機嫌の悪いヒバリさんの餌食になっちゃう!?)


最悪の事態が頭を掠めた。
ツカツカと歩み寄るヒバリさん。
相変わらずな表情で、それが尚更恐怖心を掻き立てた。


「……僕に用があるなら応接室に来なよ」

君が来るなら紅茶くらいなら入れてあげても良い。


擦れ違いさまに優しく囁かれて、私は腰を抜かしてしまった。

ドキドキドキドキドキドキドキドキ




どうやらコレが本当の恋ってやつらしいです!

















甘くない?いえいえ結城は精一杯砂糖を入れたつもりでございます(土下座)
名前変換すらなくて申し訳ないです。
こんなものですみませんがもらってやって下さい。


Thanks20000hit!!
涙さまへ、結城より愛を込めて!

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