D.Gray−man
□天の川
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お星さま
お星さま
どうか私の願いを
叶えて下さい。
『天の川』
「皆ー!!楽しんでるかーい?」
浴衣を着たコムイが庭に用意されたステージの上で、マイク片手に言う。が、会場にいる人達は皆食べることや会話に夢中だ。
そんな中、庭の隅に、赤い浴衣を着たリナリーと、藍色の浴衣を着たアレンがいた。
「ん〜・・・ラビはどこなのかしら・・・。」
「リ・・・リナリー。」
「どうしたの?」
アレンはリナリーの後ろに隠れながら言う。
「なんで、女の子の浴衣を着なきゃいけないんですか///」
「アレン君が可愛いからww」
そうにっこりと笑って言うと、リナリーは会場を見渡す。
「本当にどこなのかしら?」
そうつぶやくと、赤い髪の青年を見つけた。
「あ・いたい・・・た・・・。」
「どうしたんですか・・・っ!?」
アレンとリナリーの目に写ったのは、3人の浴衣を着た女性と、楽しそうに喋っているラビだった。
「・・・。」
「あ、アレン君!!」
アレンは庭の側にある林の中へ走っていった。
「・・・あの赤髪野郎。アレン君を泣かしやがって・・・。(怒)」
リナリーの決断は早かった。イノセンスを発動し、ラビの傍へ行く。
「お、リナリー。浴衣かわいい
"ズドンッ!!"
リナリーの白く美しく、細くて長い足が、ラビの頬をかすめ、ラビの隣にあった木が倒れる
「・・・リナリーさん?」
「あら、ラビ。楽しんでる?・・・チッ」
「楽しんでるけど、オレ、何かやったっけ?」
「ここで、この人達と話してたでしょ?アレン君泣かせやがって。」
リナリーは笑顔で拳を強く握る。それを見て、ラビは青ざめた。
「いやいや!!浮気とかじゃないんさ!!付き合ってる子のこと聞かれて、自慢してたんさ!!それに、この子達彼氏いるから!!」
それを聞くと、リナリーは拳をほどき、自分の腕を組む。
「じゃぁ、可哀想ね。アレン君、藍色の女の子用の浴衣だった「藍色の女の子用の浴衣を着たオレのアレンはどこさ?」
「ラビの浮気現場を見て、林の方へ逃げちゃったわよ。」
「いやいやいや。浮気してねーから。」
そう言って、ラビは走っていった。
「やれやれなカップルね・・・。フフッ。」
リナリーは笑うと、兄のいるステージへ向かった。